鈴鹿 弥音(スズカネネ)
いじめが始まってから7,8ヶ月後、
いじめはより、酷くなっていた。
水をかけられたり
蹴られたり
わざとぶつかられたり
私物を壊されたり……
今じゃ長袖の袖をまくると 痣が見えるのが普通になってきた。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
悔しいのと、突然のいじめで
気持ちがぐちゃぐちゃになって
気がついたら、手に 涙が落ちていた。
親には相談できない。
どっちも大変だから、 こんな事で心配はかけられない。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
………
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
なんか、数年前に実際にあったような……
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
もう少しで分かりそうなのだが、
本当に思い出せない。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
毎日毎日考えて居るが
結局、今日も分からないまま。
そのまま私は眠ってしまった。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
教室に入る時も、もう 何も言わなくなっていた。
雪村 叶菜(ユキムラ カンナ)
葉山 美衣沙(ハヤマ ミイサ)
雪村 叶菜(ユキムラ カンナ)
鹿山 涙(カヤマ ルイ)
鹿山 涙(カヤマ ルイ)
「アハハハハハ!」
「死ねばいいのに」という 言葉を浴びせられてるが、
特に何も感じず、
今日も席に着いた。
放課後
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
いじめが始まってちょっとしてから、恒例になった 自画自賛で 精神を安定させようとした。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
落書きや破かれたノートや
壊されたペンが入った、 汚されたペンケースをカバンに入れ
今日もひっそりと教室を出た。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
正直、辛い。
心の中で「偉いぞ!」なんて 言っても、
効果はほとんどないに等しかった。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
今の歩行者の信号は
赤だ。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
その瞬間、
自殺を止めるかのように 信号は青になった。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
しょんぼりしながら渡った。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
心当たりは、今のところない。
RAINでも原因になりそうな物は無かった。
過去にはー……
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
この時、私は思い出すのを 諦めていた。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
私は安心と疲労で、 布団に倒れ込んだ。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
そう呟くと、
ピロン♪
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
RAINの通知音がなった。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
私はゆっくり起き上がり、 スマホを取ると
17:59
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
私はすぐさまRAINを開いたが
√KANNA⋆*͛ ͙͛がメッセージの送信を取り消しました。
少し遅かったようで、
メッセージの内容を見ることが出来なかった。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
RAINを閉じようとすると、
√KANNA⋆*͛ ͙͛
√KANNA⋆*͛ ͙͛
√KANNA⋆*͛ ͙͛
√KANNA⋆*͛ ͙͛
なみだ︎︎☁︎︎*.
ℳℐ𝒮.
ℳℐ𝒮.
なみだ︎︎☁︎︎*.
√KANNA⋆*͛ ͙͛
ℳℐ𝒮.
なみだ︎︎☁︎︎*.
√KANNA⋆*͛ ͙͛
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
私は通知をオフにし、 スマホを投げ飛ばした。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
私の中で、なにかが決壊したような気がした。
これが、私の…
私の……
私の最後を決める理由だった。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
私は今、学校の屋上にいる。
風が気持ちいい晴天だった。
私は靴を脱いで、 天国か地獄への飛び込み台に立った。
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
鈴鹿 弥音(スズカネネ)
この世界……
…あ
なんか……分かった。
初めてじゃないって 感じた理由。
そうだ
きっとそうなんだ。
これは………
私への 『◼◼』 だったんだ。
その直後、
私は無事 頭を強く打った。
続く