土曜日
雨宮 透
昨日はどうしたんだよ〜?
電話越しに聞く愛しい声に、体が震える。
橘 六花
別に、なんでもない。
雨宮 透
そう、だよな。
言葉に詰まる透に、顰めた顔をするしかできなかった。
雨宮 透
なぁ六花。
橘 六花
なに。
雨宮 透
透って、呼んで。
橘 六花
…いや、なんで?
雨宮 透
わかんねぇ!でも呼んで欲しい!
ふざけんな俺はお前の名前は呼べねぇよ。なんの羞恥プレイなんだよ。
雨宮 透
な?1回だけ!
橘 六花
お前の1回は2回3回だろ。
雨宮 透
ひでぇよぉ…
すん、と鼻を啜る音が聞こえてくる。
橘 六花
チッ…透。
雨宮 透
えっ!?
橘 六花
呼んで欲しいんか、呼んで欲しくねぇんか。
雨宮 透
呼んで欲しいです!…どうしたの、今日はやけに優しいじゃん。
橘 六花
気分だよ気分。
雨宮 透
それって…俺の名前呼びたかったって事?
橘 六花
自惚れんな。
雨宮 透
すいませんっした。
透、と電話の奥から女の声が聞こえる。品川さんだろうか。
橘 六花
おいおい、品川さんと居るならそっちを…
雨宮 透
まーまー!でも、俺もう行くわ。またな!
ピッ
雨宮 透
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通話
02:33
橘 六花
2分、話してたのか。
品川さんより俺を構ってくれて、凄く嬉しかった。
橘 六花
暇…
ブンッ
橘 六花
ん…?
松山 薫
六花〜。
橘 六花
なに?
松山 薫
今から遊ばね?暇。
橘 六花
あぁ、俺も丁度暇してたとこ。
松山 薫
よっしゃ!
橘 六花
どこ行くんだ?
松山 薫
俺ん家。
橘 六花
お前ん家?
松山 薫
うん。
橘 六花
まぁ、いいけど…どこで集合?
松山 薫
俺ん家…つっても、松山花園のアネモネの所!
橘 六花
おっけ。
松山 薫
じゃあ待ってる!
橘 六花
よし。
お気に入りのピアスをつけて、待ち合わせ場所に向かった。
さて、もう行こうかな…
※因みにこんなのです。
今回はここで終わります。今日は、黒曜の相方ことアイスが務めさせて頂きました。
皆さんとこうして会うのは初めてですが、今後は会う機会がもっと上がると思います。これからもウチの馬鹿をよろしくお願いします。
途中で入っていたイラストは、全て黒曜が担当していますので、無断転載ではありません。