最初に訪れたのは沢山の薔薇が広がるイングリッシュガーデン。
色とりどりの薔薇が彩やかで、とても綺麗だ。
雛森〇〇
わぁー!綺麗!いい香り!
〇〇が子供のようにはしゃぐのを見て、 太宰も顔がほころぶ。
太宰治
花、好きかい?
雛森〇〇
はい、昔誕生日に父に花束を貰ったんです
雛森〇〇
それから花に興味を持って…
雛森〇〇
今でも季節ごとのお花を家に飾っているんですよ!
太宰治
そうだったのか、良い話だねぇ
太宰治
道理で何時も花の香りがするわけだ
雛森〇〇
ええっ!?ほんとですか…
太宰治
うん、好い香りがする
雛森〇〇
!、何だか恥ずかしいです
頬を抑える〇〇に好きが溢れる。
女性らしく、淑やかで、何処か幼さが残っている。
一つ一つの仕草に胸が暖かくなるのを感じて、 惚れているなあと心底実感した。
雛森〇〇
ねえ太宰さん、此の薔薇、綺麗な紫色ですよ!
雛森〇〇
珍しいですね、可愛いです!
太宰治
( 君もね )
なんて心の中で思っても口に出せないなんて、 自分らしくないなと太宰は思う。
雛森〇〇
あ、雑貨屋さんがありますよ
雛森〇〇
寄ってみましょう!
太宰治
そうだね
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木製造りの雑貨屋に入ると、 〇〇は一番に陶器のコーナーに向かった。
雛森〇〇
薔薇の絵が描かれてますよ…!
雛森〇〇
あ、此の珈琲割賦、買って帰ったら店長は喜ぶでしょうか?
太宰治
ふふ、君が買ってきたとなれば絶対喜ぶさ
太宰治
店長とお店思いだね
雛森〇〇
はい、私にはうずまきと…あと、
雛森〇〇
探偵社の皆さんが全てですから
太宰治
!
太宰治
……私も仲間と君が全てだよ
雛森〇〇
一緒ですね!
太宰治
……はぁ、君はほんと鈍感ちゃんだねえ
雛森〇〇
??
太宰の気持ちが〇〇に伝わるのは、 もう少し先になりそうだ。