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若井

え?

若井

な、なんで?

どうゆうこと?

藤澤

っ、、ほぼっ…初めてだよっ、、

若井

え?

藤澤

だって覚えてないもんっ…

藤澤

もらった時のこと…

藤澤

誰かにもらったことはある気がするんだけど、覚えてないの……

若井

…え?……

誕プレをもらった時のこと覚えてない人いるの…?

藤澤

誕生日を祝ってもらえるなんて、30年ぶりぐらいだし…

若井

え。

は?え?ん? 誕生日を祝ってもらうのが30年ぶり…?

あ、ちなみに先生34歳ね。

若井

なん、で?

藤澤

僕の誕生日なんか、、祝ってもらえるようn…

若井

何があったの?

藤澤

え……?

若井

なんで…

若井

なんでこんなに、、、良い人なのに……

藤澤

……

若井

教えてよ!

若井

何があったか!

若井

じゃないと僕、許せないよ…

若井

先生の親たち!!

藤澤

……分かったよ…

藤澤

話してあげる……

僕には兄と姉がいる。

でもね、先に生まれた2人は僕よりもずっと賢かった。

箸を使えるようになるのも、字を書けるようになるのも、喋られるようになるのも。

全てが早かった。

彼らは3歳の頃に上記の全てをマスターした。 しかし僕は5歳の頃にやっと習得をしたくらいだ。

だから、2人よりも遅めに習得した僕はもうその時点で見捨てられた。

コイツは2人のようになれない。

そう思われたのか、僕への愛情なんか、亡くなっちゃった。

誕生日の日も、お祝いなんか無いし、 服も滅多に買ってくれない。 きっとコイツにお金をかけても意味がないと思われたのだろう。

だから、ね 僕、慣れちゃったの。

「別に僕、1人でできるもん、!」

そう、言い聞かせてた。

親は僕の苦しむ姿が見たかったのか知らないけど、中学生になると、家には人がいるけど、生活は一人暮らし状態になった。

料理も洗濯も全部僕の分は僕がやって、掃除は家を全部やれって言われて… そんな中2人は結構良い大学と高校に行ってた。

「僕もそこに行って、見返してやる。」

いつしか、そんな夢が出来てた。

そんな僕に、いい出会いが訪れた。 中3の担任がすごく良い人で、ノリも良ければ、授業も僕にピッタリのペースで、先生と喋ると固くなっちゃう僕だけど、タメ口OKで、すっごく柔らかくて… すごくその一年が楽しかったんだよね。

だからさ、僕もそんな先生みたいになりたいなぁって思ったの。

だから、教師の道を選んだ。

そしてちゃんと高校は兄が卒業した高校に行き、教育大学へ進学した。

そうして、晴れて教員になれた。

若井

っ………

藤澤

……なんか、ごめんね

若井

そう、だったんですね……

藤澤

うん…

若井

教えてくれてありがとうございます

やっぱり、僕、この人が好きだ。

やっぱり僕、教師になる。

アノ日愛した先生は

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コメント

2

ユーザー

親、、、あげる( っ'-')╮ =͟͟͞͞ 🔪ブォン

ユーザー

んふぅん…まじ親許さねえぞこの野郎聞いてんのかゴルァ

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