この作品はいかがでしたか?
444
この作品はいかがでしたか?
444
主
主
主
爽斗
ちなみにご飯食べ終わった
湖露
爽斗
湖露
爽斗
湖露
湖露
ベッドに寝転んで両手を広げて 俺を手招きしている
爽斗
湖露
爽斗
湖露
爽斗
爽斗
湖露
彼の小さな体に 俺が包まれる
湖露
爽斗
湖露
湖露
湖露
爽斗
湖露
爽斗
こうゆうこと、俺は昔 親にされてたのかな... 愛情いっぱい貰ってたのかな...
湖露
爽斗
言葉は出なかった、 でもその代わりに 俺の瞳から雫が零れ落ちた
俺が泣くのはいつぶりだろうか ましてや弟の前で、
湖露
嗚呼暖かい、 人ってこんなに暖かかったっけ
爽斗
今は言葉をくれる人がいるだけで とても救われる
爽斗
湖露
真っ暗な光すらないその空間、 湿った地面
ここは...どこ?
爽斗
ガシャンッ
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
どれだけ助けを求めて 声が枯れるくらい叫んでも
暗闇の中に光が射し込むことはなかった
怖い
怖いよ
爽斗
爽斗
ガラッ
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
父さんは俺が閉じ込められたた度に ご飯を内緒で持ってきてくれた
この時からもう 母さんと父さんの仲は 割かれていったのかもしれない
俺のせいで...ね
<あなた!!また爽斗を甘やかしてるのね!!
<は?何を言っているんだ!! 子供を暗い部屋に閉じ込めておいて!!
<うるさいわねぇ!!私の教育方針に 口出ししないでよ!!
<だが暗い部屋に閉じ込めるのは どうなんだよ!!
<長男だからあれくらい耐えられるわよ!!
<長男だからって___
父さんが母さんに見つかると いつも怒鳴られていた
爽斗
それを紛らわすために 父さんが持ってきてくれた ホカホカのご飯を思い切り頬張った
そうやって現実から目を背けていたのは
まだ幼かった俺なりの 自己防衛だったのかもしれないね
怖い
寒い
爽斗
酷い時は3日間ぐらい 狭い『牢獄』から出してくれなかったな
爽斗
光のない闇の中で、 数日間も俺は 空腹に、凍えるような寒さに耐え 母親からの吐きそうな暴言、暴力に耐えた
爽斗
夏はもっと地獄だったな
爽斗
蒸し暑くて、 まるで『牢獄』が 燃え盛っているようだった
俺なんか死んじゃえ
いっそのこと俺も燃えて 灰になって消えてしまえばいいと
存在ごと消えてしまえばいいと
心の底から思ってしまった
みんな死んじゃえ
どうして俺だけなんだと
なんで俺なんかが存在しているのだろうと
疑問を抱いてしまった
爽斗
でもその度に 自分の二の腕を思い切り、 爪が食い込むくらいつねって
ぐちゃぐちゃな黒い想いを 少しだけ紛らわしていた
爽斗
当時''も''血を流しても全く痛くなかった
俺のシャツは真紅色に、 ドロっとした血に染まって広がっていった
さ...く...きて
その様は 空が茜色に染まっていくように とても美しかった
爽斗...く...おきて
でもどう頑張っても 凍えそうな寒さと 暗闇に独りでいる孤独感には 抗えなかった
爽斗くん起きて!!
コメント
20件
い つ も め っ ち ゃ 良 い と こ ろ で 止 め て く る か ら ワ ク ワ ク す る w w
フォロー失礼します!
ふぉろーしつれしいます。