テラーノベル
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⚠ATTENTION⚠
・実験施設、人外、能力者パロ ・腐向け要素なし ・センシティブなし ・なんでも許せる方向け
⚠️戦争賛美、政治的な意図、政治思想、思想的な主張は決してございませんのでご了承ください ⚠️史実とは一切関係ありません ⚠️史実ネタでもございません ⚠️すべて、私の妄想です
では、どうぞ⬇
人目の少ない廊下。
ソ連とアメリカが去ったあとも、空気は重いままだった。
ナチスは壁にもたれたまま、しばらく動かない。
USBはすでに抜いてある。 端末も閉じた。
それでも、視線は落ちたままだ。
――ランク個体A。 ――ランク個体S。
そして。
特別個体。
ナチ
考えたところで、答えは出ない。
だが、一つだけ確かなことがある。
自分は『被検体』として扱われている。
観察され、分類され、監視されている。
そのはずなのに。
認証は通る。 アクセスも通る。
ナチ
低く、独り言のように言った。
そのとき。
廊下の端に設置された状態表示パネルが、一瞬だけ明滅した。
ナチスの視線が動く。
通常表示から、別のコードへ切り替わる。
…だが、すぐに戻った。
ナチ
見間違いではない。 さっきの表示は、赤ランク区画の監視レベル。
『強化』の二文字
なぜ赤ランクが…?
黒ランクではなく?
ナチスは小さく息を吐いた。
赤ランクは閉鎖区画。 黒ランクのように、外には出られないはず。
なら、監視強化の理由は外部との接触ではない。
ナチ
誰かが疑われている。
あるいは、何かが起きた。
だが。
通知は来ていない。 公式な変更ではない。
非公開の調整。
ナチ
自分の件と、無関係とは思えない。 だが証拠はない。
ただ、施設の内部で何かがズレ始めている。
…それだけは分かる。
ナチスは壁から離れる。
ここに留まる意味はない。
今、動くべきじゃない。
…知らないふりをする方が得策だろう。
監視されているなら、なおさら。
歩き出す。 足音は静か。 感情も、表に出ない。
ただ一つ。
胸の奥に残る違和感だけが消えない。
――特別個体。
ナチ
答えは、まだ出ないのだろうか。
To be continued
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