コミュ障の私がコーヒーに恋をしました

いらっしゃいませ こんにちはこんばんは ニコの店へようこそ 今日から新しいストーリーです 恥ずかしいのでここからはニコが

それでは本編へGO

苦しかった

4歳の頃母親から虐待を受けて

9歳の時家に帰ってきた父親が

偶然虐待現場を目撃

その後家族総出の大喧嘩が始まり

近所の人に多大なる迷惑をかけた

結局両親は離婚

私は父親に預けられた

でも私はその頃のトラウマが

心臓の裏にピタリとくっついて 離れない

『汚い』

『触るな汚らわしい』

その言葉が今も私を縛り付けている

朝が来る度に嬉しさと絶望が残る

昨日を乗り越えた嬉しさ

今日という地獄が始まる絶望

いつも通り制服に着替え 前髪を整え

静かに下に降りる

男性特有の声を出して

優しく話しかけるお父さん

ふ〜んいいんじゃない？

そう思った だが言葉を発する前に父が続ける

お母さんになるのか

少し怖いが 良い人ならば そう思った

自動販売機で野菜ジュースを買い それを朝ごはん代わりに代用するのが 私のルーティンだった

本で読んだキャラクターに憧れて いつの間にか習慣づいた物だった

今の季節は夏

私にとっては 不都合その物の季節だった

学校にはクーラーが 取り付けられている

学校から少し遠い私からしたら 余計に悪影響だ

だが友達が居ない私は 無駄に話す相手がいなくて楽だった

おはよう 朝から元気だね

ところで秋野今どの季節か知ってる？

ならなんでくっついてるの

この子を除いては

秋野日真 この子は友達では無いと思っている

どちらかと言うとストーカーだ

小３の時に声をかけられて 何も言えずにおどおどしてる私を 来る日も来る日も声を掛けてくれた

彼女いわく私の事が好きすぎるらしい

小テストは2時限目からだから まだ時間あると思うよ その間に勉強したら？

秋野で動けない

コソコソ話されてる

やっぱり秋野は変人だ

秋野何してるの？

秋野のこれは 2週間に1回のペースである

皆）おはようございます！

毎回飽きずに皆敬語

私は誰かを殺した覚えは一ミリもない

帰る時間

そんなにだった？

そんなにか…

応用問題だからそれほど難しくなかったと思うよ

秋野も美人じゃん

ほんとの事言ったんだけどな…

ありがとう じゃあね

父はたまに在宅ワークで 家で仕事をしている時がある

正直言って同居は少し怖い

今までのトラウマと

その上にのしかかった

『コミュ障』

上手くやれる自信が無い

鈴は野生の雀だ

勉強をしていたら 傷だらけで迷い込んできて

手当をして餌をあげたら 懐いてしまった

鈴のように凛とした声で鳴くので 鈴と名付けた

鈴はこの家に居る人なら懐く

そしてまた 私の絶望的な1日が始まる