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りぃちょくんを車に乗せたあと、俺は1人近くの自動販売機まで来ていた

キャメロン

あーやばい…

キャメロン

これ、俺の気持ちバレそうだなぁ…

思いの外可愛い反応するりぃちょくんに、俺の理性が崩壊しかけていた

キャメロン

さっきなんて…

キャメロン

うっかり腰を密着させちゃったし…

キャメロン

はぁぁぁぁぁぁ

思わず大きなため息が出る

頭を抱え込むようにしゃがみこむと、目を閉じてさっきのりぃちょくんを思い出した

顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で見上げてきたりぃちょくん

心做しか反応していたように思う彼自身も可愛くて仕方なくて、思わず押し倒してしまいそうになった

キャメロン

はぁ…落ち着け俺…

キャメロン

ちゃんとりぃちょくんの気持ち…確認しなきゃ

可能ならば今日、気持ちを告げようと思っていた

でも、あまりに可愛いりぃちょくんに理性との戦いで疲弊していた

キャメロン

この後は、りぃちょくんのエスコートか…

キャメロン

俺、大丈夫かな…

りぃちょくんが普段どんな風に女の子をリードしているのか見たいような、見たくないような…

キャメロン

嫉妬で狂っちゃうかもw

キャメロン

とりあえず、りぃちょくんが好きそうなの買って…

キャメロン

戻るか

俺は2本、飲み物を買って車へと戻った

車に戻ると、りぃちょくんは助手席を少し倒して目を瞑っていた

長いまつ毛に彩られた瞼が、少し動いていた

キャメロン

りぃちょくん

キャメロン

おまたせ

りぃちょ

あ、キャメさんおかえり

キャメロン

落ち着けた?

りぃちょ

あーうんもう大丈夫

やっぱり起きてたか……

りぃちょくんは、なぜか目を合わせてくれない

目を逸らしたまま、ソワソワしている様子だった

キャメロン

どうかした?

りぃちょ

あ、いや……

りぃちょ

次は俺の番だなって思ったら落ち着かなくて

キャメロン

あーw

キャメロン

エスコートするのもドキドキするんだよねぇw

キャメロン

まずは移動かな

りぃちょ

そうだね

りぃちょ

俺、運転できないから移動後動画撮る感じかな

キャメロン

了解

キャメロン

行くとこの住所もらえる?

りぃちょ

はい、これ

キャメロン

おっけー

俺は、渡されたメモの場所をナビへセットした

どこへ行くのかは俺も分からない

りぃちょ

ねね

キャメロン

ん?

りぃちょ

少しだけさ……寝ててい?

キャメロン

あ、いいよ

キャメロン

昨日寝られなかったの?

りぃちょ

あーそうなんだよねぇw

困ったような顔で笑うりぃちょくんが、すごく可愛かった

手を伸ばしてしまえば届くところに白く柔らかそうなりぃちょくんの頬がある

思わず撫でたくなるのを、ぐっと我慢した

キャメロン

あ、ちょっと待って

俺は体を伸ばし、助手席のドア側にあるレバーを倒してりぃちょくんの座席を少し倒した

りぃちょ

あ……

キャメロン

ん?どした?

りぃちょ

いや……なんでもない……

りぃちょ

ありがと……

そう言うと、りぃちょくんは窓の方を見て目をつむった

心做しか耳が赤いような気がしたけれど、その事には触れることが出来なかった

キャメロン

じゃあ、いくね

りぃちょ

……うん

ゆっくりとアクセルを踏み、車を出した

キャメロン

〰️♪

キャメロン

〰️♪〰️♪

りぃちょくんが寝ているから、起こさない程度の音量で鼻歌を歌いながら運転していた

ふと、ナビを見ようとして視線を動かすと、りぃちょくんがこちらを見ているのに気がついた

キャメロン

ん?

キャメロン

あ、うるさかった?

りぃちょ

いや……

りぃちょ

歌上手いなぁって……

キャメロン

え?www

りぃちょ

いや、安心する歌声だよね

キャメロン

ふふw

キャメロン

ありがとw

まさか褒めれるとはおもわず、目を細めて笑った

りぃちょ

あれだね……

りぃちょ

キャメさんの彼女ずるいね

キャメロン

なにが?ww

りぃちょ

だってさ、歌上手くて車運転してる姿もカッコよくて

りぃちょ

優しくて声もカッコよくて

りぃちょ

そんなキャメさんを独り占めでしょ?

りぃちょ

凄くずるい……

不貞腐れたような声で言うりぃちょくん

どんな顔で言ってるのか気になったが、運転中だから横を見るわけにもいかず、チラッとルームミラーに視線をやった

ちょこっとだけ写ったりぃちょくんの顔は、心做しか赤くなっている気がした

キャメロン

ふふ

キャメロン

もしかして、照れてる?

りぃちょ

なっ……ちがうよ

キャメロン

ほんと、反応が可愛いw

りぃちょ

バカにすんなよ……

キャメロン

してないよw

キャメロン

ほんとにそう思ったのw

りぃちょ

くっそ……褒めるんじゃなかった

ぷいっと窓の外へと顔を向けられてしまって、その表情を伺うことは出来ない

でも、首筋までほんのり赤くなっていたので、照れてしまってるのだろう

キャメロン

ほんとに可愛いのに……((ボソッ…

りぃちょ

なに?

キャメロン

いや、こっちの話w

口をついてでてしまった本心を隠すように、ますぐ前を向いて目的地へと急いだ

2人っきりの空間だと、気持ちを隠すのにも限界があるから……

両片思いの行方(キャメりちょ) 本編⑧

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