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南
やって、しまった。
最悪だ。
南
俺は、フォークだ。 本能的にケーキの甘い身体を求めてしまう。 しかしその中でも特殊で、俺はケーキの発する甘い香りや体液が苦手だった。
南
そのため、今まではケーキであることを感じ取っても別に何ともなかった。 食べたい、なんて微塵も思ったことはなかった。
南
だが、あの香り高い味わいを また求めてしまっている。
……高平部長は、甘くなかった ただ、ひたすらに美味だった。
南
高平
高平部長のはだけた服に目をやると、ワイシャツに血が染み込んでしまっていた。
混乱と恍惚が入り乱れ、逆に冷静になっていた。
南
高平
南
高平
南
高平部長の佇む背中を見て、俺は人生の終わりを感じた。
南
もはや今の会社に残れるとは思っていない。 自分に合っている会社だと感じていたため、後悔は言葉で言い表せられないほど激しかった。
南
ソファに項垂れ、自分の行動を思い返す。
高平部長がケーキだったなんて、少しも感じたことは無かった。 あんな平然とした顔で、
至高の香りと贅沢な味を 持ち合わせてるなんて、興奮する
……じゃなくて、意外だ。
この期に及んで興奮している自分に嫌気がさす。
全てがどうでも良くなった俺は、スーツのままベッドに突っ伏した。