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【コラボ企画】人狼ゲーム~月満ちる夜へ~

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【コラボ企画】人狼ゲーム~月満ちる夜へ~

10 - 人狼ゲーム ~月満ちる夜へ~ #10

♥

246

2019年11月10日

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第十話【殺意】

屋上

夜明

あっ……ぁ…

夜明

あぁあぁぁー!!!

紅葉

嘘でしょ……?

紅葉

真夜さんも深夜さんも…

紅葉

助けられなかった……

深夜は、首と胴体が切り離され

真夜は、全身に赤い血に染まっていた

夕陽

………

夕陽

まだ助けられる…

紅葉

……えっ?

紅葉

どういうこと?

夕陽

真夜さんならまだ助けられる

夕陽

見たところ致命傷になる傷はない

夕陽

真夜さんについてる血はほとんど深夜さんの血だろう

夕陽

残念ながら深夜さんは手遅れだ…

たんたんと、冷静に言葉を並べて

何事もなく平然と無表情を保つ

そんな、夕陽に少しイラっと来る

しかし、夕陽の声は

いつもと違った

見た目から判断することは難しいが

その声は怒りがこもった声だ

しゃべり方も早口だし

彼は冷静に振る舞ってるつもりだろうが

彼も普通の少年だ

それでも、冷静に分析し判断するその力は

今の俺たちには必要だ

夜明

夕陽…

夜明

まだ助かるんだよな…

夜明

早く助けに行こうぜ

夕陽

それも、残念ながら

夕陽

簡単にはいきそうにない

夜明

えっ?

次の瞬間、俺は夕陽に力いっぱい

腕を引っ張られた

夜明

なっ、何するんだよ!

紅葉

ねぇ、夕陽…

紅葉

今の黒い物なに?

夜明

えっ?

夕陽

おそらく深夜さんと真夜さんを襲った

夕陽

人狼だ

気がつくと俺の頬に血が流れていた

どうやら、夕陽は襲われそうになった俺を

助けてくれたらしい

??

俺の攻撃を見破るとはな

??

いや、その赤い目のおかげか

??

俺は、“ジェットブラック”の1人

??

ブラックウルフの種族だ

アンライト

帰りなさい

アンライト

あなたのような狼が来るようなところじゃないわ

ブラックウルフ

お前か…

ブラックウルフ

まぁいい

ブラックウルフ

今回は挨拶代わりだ

ブラックウルフ

だが、俺はすでにお前ら参加者のなかに紛れ込んでいる

ブラックウルフ

それだけは忘れるな

それだけを言うと

その場から消えた…

夜明

消え…た……?

アンライト

あれは、クロオオカミの影ね

夜明

影?

アンライト

あれは偽物… 本物は誰かになっているわ

紅葉

誰かに?

夜明

確かに紛れ込んでいるって

夜明

言ってたな…

紅葉

何のために?

夕陽

本当の『人狼ゲーム』を始まるため――

紅葉

えっ…?

アンライト

参加者の中にさっきの狼が紛れ込んでいる

アンライト

つまりは、それを見つけ出さないと

アンライト

毎晩、一人ずつ誰かが死ぬということよ

紅葉

あー、なるほどねー

紅葉

……って、私達!

紅葉

相当ヤバいじゃん!

hayu

それより、早く真夜ちゃんを助けないと!

俺達は、真夜に駆け寄る

夜明

……!

その時、ようやく気づいた

夜明

ペンダントがない……

アンライト

それは、非常に不味いわね…

夕陽

どう、ヤバい?

アンライト

……

アンライト

奴らにペンダントが渡ってしまったら

アンライト

この世は終わるでしょうね……

アンライト

この世界も…

アンライト

あなたたちにとっての現実世界も…

その言葉を聞いて誰も何も言わなくなった

アンライト

とりあえず、この子を運びましょう…

その後

軽い怪我で済んだ真夜は

アンライトさんに治療してもらい

その後、医務室で眠っている

そして、俺達は

各々の部屋で待機のことだ…

8月4日(日)

安全地帯

ウェアウルフ

どうするんだー?

ブラッドウルフ

さぁーな?

アンライト

そうね、私達は参加者の達の行動を見張りつつ

アンライト

参加者達に人狼を当ててもらう…

ウェアウルフ

でもよ?

ウェアウルフ

あのペンダントを持った人間と

ウェアウルフ

“こいつ”の心臓を刺した野郎はわかってんだろう?

アンライト

それは、もう少し様子を見るわ

ブラッドウルフ

何故、様子を見る必要があるんだよぉ?

アンライト

それは、この子の願いよ

私が、お願いしました…

ウェアウルフ

てか、よくもまぁー

ウェアウルフ

俺らの会議にまざれるな?

いや、することもないですし…

ウェアウルフ

まぁ、お前のおかげで、進展したがな

女性

あら、もう始まってるじゃない

ミステリアスフォックス

……?

女性

ふーん、あなた生きてたの

女性

もしかして、あなたの仕業かしら?

アンライト

えぇ、そうよ

アンライト

“ミステリアスフォックス”

ミステリアスフォックス

その名前で呼ばないでくれる?

ミステリアスフォックス

まぁ、いいげど

ミステリアスフォックス

確か、来ちゃんだったかしら?

来ちゃんってw

小学生ぶりに言われたわー

ミステリアスフォックス

嫌だったかしら?

嫌まではいきませんが

できれば、ちゃん付けはやめていただきたい

ミステリアスフォックス

それなら、来くんで我慢してあげる

ブラッドウルフ

呼び方なんてどうでーもいいだろ

ブラッドウルフ

この裏世界なら なおさらな

裏世界なら…?

ミステリアスフォックス

まぁいいじゃないの

ミステリアスフォックス

私が用が終わったらすぐに帰るし

ウェアウルフ

いや、会議に参加してけよ…

アンライト

それで?

アンライト

用というのは何なのかしら?

ミステリアスフォックス

来くんにちょっと聞きたいことがあるのよ

えっ、やっぱ俺?

ミステリアスフォックス

あなた、私を疑ってるでしょ?

はい

ミステリアスフォックス

あら、正直ね

あなたは、始めに紅葉とあってますよね?

ミステリアスフォックス

えぇ、あったわ

その時になんかしたのかなーって

ミステリアスフォックス

したわよ

ミステリアスフォックス

私のものに

ほう… なるほど……

……ん?

アンライト

彼女の力は気に入った少年少女を思いのままに動かすのよ

ミステリアスフォックス

その時の記憶は残ってたり残っていなかったりするけど

ミステリアスフォックス

基本的に記憶は残らないわ

それは、まぁなんとなく…

わかってたが…

じゃなくて!

心臓を刺せと指示したのは

あなただと思っているのです

ミステリアスフォックス

それは、ひ・み・つ♡

あらそう…

ミステリアスフォックス

どうしてかしらね?

何がでしょう?

ミステリアスフォックス

あなたにもかけたはずなのよね

少年少女を思いのままに動かす力か?

ミステリアスフォックス

それ

フッ、効かんな!

まぁ、何故効かんのかは

わしゃも知らんがな!

ミステリアスフォックス

まぁ、いいわ

ミステリアスフォックス

そうそう、何であなたが生きてるのか

ミステリアスフォックス

知りたいのだけれどいいかしら?

それでは、今まで何をしていたか

回想シーンで

お教えしましょう

その場の全員

((( メタ発言… )))

8月2日(金)【三日月】

隠し通路

時は遡り

午後6時過ぎ…

さて、人狼ゲームの初日も終えたところだし

わざと俺に票が集まるようにしたからな

それに昨夜、書いたこの紙を一人ずつ部屋に置いたしな…

次にすることは…

1つあるけど…

それ以外で、やることねぇな!

まぁ、とりあえず部屋に戻るかな…

っと、その時だった

その時、霊安室と書かれた部屋に

誰かが入るのが見えた

あれは…?

………

………

俺は後を追いかけた

作戦続行

霊安室、次に準備室と通り

処刑執行部屋までやって来た

処刑執行部屋

いない…

てか、電気ついてねぇーから暗いな

電気つけてやろうか(笑)

まぁ、それだと面白くないからそのまま奥まで進むけどな

……!

俺は、周りを見渡したが

誰もいない

もしかして、階段で上に上がったのか?

っと、その時だった

……!

目の前に人影が現れた

いつからそこにいたのか

さっきまで、何処に隠れていたのか…

その人影は、俺の目の前に

静かにたっていた

君は…

暗くて、顔が見えなかったが

体格も身に付けてるものも…

それらは、ある人と同じだ……

………

………

……えっ?

気がつくと、人影は目の前から消え

俺の胸の辺りから何かが刺さる感触が感じた…

……うっ…!

いつの間にか俺の心臓はナイフで刺されていた

そして、そこから血が溢れ出してきた

突然のことで、理解が遅れ

刺されたと自覚した瞬間に

俺は激痛に襲われた

………

………

人影は、俺の背後にいた

俺は、その人影の手に俺の右手を伸ばす

やっぱり… 君… か……

その手に触れたとき

冷たいものが右手に落ちてきた

その時、気づいた

その人影は泣いていた

どうして…

紅葉――

俺は、そのまま意識を失った――

医務室

………!

ここは…

目を覚ますと医務室いた

アンライト

目を覚ましたわね

助けてくれたんですか?

アンライト

あたりまえよ

アンライト

それに作戦通りでしょ?

はい

アンライト

このあとは、どうするの?

そうですね

みんなには、死んだことにしといてください

アンライト

わかったわ

アンライト

あなたの代わりの死体を作っとくわ

そんなことできるんですか?

アンライト

そうね、言っていなかったわね

アンライト

私は、“命を失いし体”

アンライト

アンライト…

アンライト

それは、この体になって

アンライト

姉… 主がつけてくださった名前…

名前?

アンライト

そして、死体を生み出すことも

アンライト

触れずに殺すことも可能よ

触れずとも?

アンライト

私は、生きる者の全ての“命の灯火”を消すことができるの……

それじゃ、逆のことはできねぇのか?

アンライト

逆のこと?

君と同じように

“命を失いし体”にすることはできるのか?

アンライト

それは… 不可能だと思う…

アンライト

命の失った“脱け殻”(からだ)は操ることができても

アンライト

意思はないわ

それなら、何故君はここに存在するのか…

何故、君は意のままに操ることができるのか?

考えたことはあるかい?

アンライト

疑問には思うけど

アンライト

深く考えたこともないわ

アンライト

自分自身が何者かなんて

アンライト

興味がなかったから

他にも、普通の生きる者と一緒のことができるし

考えることもできる

死んでいるのに体は機能しているとか

そして

何故、君はその“能力”(ちから)を手にしたのか

浮かび上がる謎はいくつもあるよ?

アンライト

そうね…

アンライト

君の言う通りだわ

アンライト

確かに私は謎だらけで

アンライト

どの種族にも属さない

アンライト

吸血鬼でもゾンビでもない

アンライト

だからといって不死者という訳でもないわ

アンライト

死んでいるもの

なるほど

だから、アンライトなんのかな?

アンライト

……?

アンライト

どういうことかしら?

だって、さっき

“命の灯火”って、言ってたから

灯火って、光みたいなものじゃん

だから、消えた灯火だから、『アンライト』かなって

アンライト

………

あれ… 違ってた?

アンライト

多分、それであってるわ

おー

アンライト

ただ主は、この名前に2つの意味があるって言っていたわ

2つ?

アンライト

1つは多分、あなたの言っていた通り

アンライト

“消えた灯火”だと思うわ

もう1つは?

アンライト

わからないわ

アンライト

私が生きていた頃に何か関係しているらしいけど…

アンライトさんの生きてる頃の名前は?

アンライト

……忘れてしまったわ

そうなんだ

もしかしてと思ったんだけど…

アンライト

何か分かったの?

いや、何でもない

アンライト

…そう

アンライト

それじゃ、私は行くわね

はい

8月3日(土)【三日月】

次の日の夜

ふぅー…

ん?

俺が何をしているのかって?

覗きだ

良い子のみんなは真似すんなよ?

えっ?

そういうことじゃない?

あー!

俺が何故、生きてるかって?

決まってんだろ!

作者アンド

主人公だからだ

まぁ、紅葉もだけど…

メタ発言はここまでにして

本題に入ろう

今、俺がいるのは

紅葉さんの部屋のどこかに俺はいる

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

紅葉

てか、どうなってるのよ!

紅葉

今回は、誰も死ななかったじゃないの!

紅葉

来が死んじゃったじゃないの!

hayu

言いたいことはわかるけど

hayu

犯人を探すんでしょ?

紅葉

もちろんだよ!

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

という感じだ

出るに出られないんだよなー…

俺、死んだことになってるから

あと、なんでこんなことになってるか

そして、今俺がどこにいるのか

教えてやろう

数分前…

私物チェックをしているうちに

何か手がかりを…

っと、思ったんだが

女子の部屋に入るのは罪悪感が…

というか、私物チェックである程度調べ終わってるのに

何故来たんだろう…

まぁ、とりあえず

帰ってこないうちに戻るかー…

っと、部屋に出ようとすると

紅葉

ようやく部屋に戻れるー

hayu

そうだね

……!

やっべー

いや、まだだ!

まだ、間に合う!

そして、俺は滑り込むように

そこに入った…

(そう、ベッドの下だ!)

(さて、どうしたものか… )

hayu

思ったこと言っていい?

紅葉

どうぞ

hayu

これって、人狼ゲームだよね?

紅葉

うん?

紅葉

そうだけど?

(一応、人狼ゲームだなぁ…)

hayu

なんかさー

紅葉

うん

hayu

ミステリーものになったない?

(それは、俺も思った)

※第九話の話です。

hayu

今回もまだ人狼ゲームしてないし

紅葉

確かにね

hayu

この人狼ゲームを作った作者はどうなってるんだろうね!

死んでるんだよ!

紅葉

ん?

紅葉

なんか、聞こえたぞ?

(やっべー… )

(つい声が出てしまった)

(てか、死んでねぇーけどな)

紅葉

それより、メタい発言はやめろー!

紅葉

F☆Rさん失礼でしょ!

hayu

失礼しました!

(いや、それは別に本当のことだから構わんが)

(メタい発言はこれからの人狼ゲームに支障が起こるので)

(これぐらいにしておこう… )

紅葉

あー!

紅葉

考えるの疲れてきたよー

紅葉

1回横になろうー

……!

(それは、まずい…)

(女子が…)

(紅葉さんが俺の上にー!)

(あっ、やっべ)

(言い方ミスった…)

(紅葉さんが俺が隠れているベッドの上に!)

(よし、これだ)

(最初の言い方だと確実にキモい発言になるからなー…)

そう思っているうちに紅葉はベッドに寝転んだ

〈チャリ!〉

(なんだ、今の音?)

hayu

今、変な音したね?

紅葉

うん、したね?

(もしかして… )

紅葉

………えっ?

hayu

どうしたの?

紅葉

嘘でしょ?

紅葉

なんで、ここに…

紅葉

これが…… あるの…

(やっぱりか… )

(俺と1回目の真夜さんを殺した犯人は君か… )

(いや、俺は死んでねぇけどな)

(まぁ、死んだことになってはいるが……)

(まぁ、紅葉自身は操られていたから覚えていないだろうな)

っと、そのときだった

〈ドクン!〉

紅葉

えっ、何!?

hayu

屋上からだ!

そう言うと紅葉は部屋を出ていった

〈バタン… !〉

ふぅー

俺は、ベッドの下から出ると

一息つく

やっと、戻れる

さて、ちゃっちゃと出るか

廊下

今の音は何かしら?

〈ガチャ〉

えっ?

……あっ

失礼しましたー

〈バタン…!〉

俺は、静かに扉を閉めた

紅葉の部屋

〈バン!〉

今、確かに来がいたわ

何処に行ったのかしら!

一方、その頃…

ふぅー、何とかやり過ごしたぜ…

扉の裏に隠れるという子供だましの方法で隙を見て出られたー…

部屋がうち扉で助かったー

今のうちに

正午

あれ?

正午

ら…い……?

(……マジかー)

正午

来だよな?

………

(仕方がない…)

私は、無言で歩いた

そして、認識していないと入れない場所にはいる

正午

かっ、壁を通り抜けた!?!?

正午

嘘だろう…

正午

ゆっ… 幽霊……?

正午

うわぁぁあぁあぁぁああーーー!

叫びながら逃げていく

よし行ったな

よし、今度こそ

俺は、話合の間から1番近い空部屋に向かう

扉のドアノブに手をかける瞬間

夕陽の部屋から

正午、昼希の二人が現れる

……!

正午

ホントだって!

正午

さっき、来の幽霊がいたんだって

昼希

わかった、わかった

昼希

俺も確認するから引っ張るなって…

それと、同時に旭も紅葉の部屋から出てきた

おかしいわね…

絶対にいたと思ったのに…

昼希・旭・正午

………?

3人の視線がこちらに向く

昼希・旭・正午

あれ?

マジか… 終わった……(°▽°)

まぁ、とりあえず逃げよう
ヘ(≧▽≦ヘ)♪≡3≡3≡3

俺は空部屋から地下に行くのを諦め

話合の間へ逃げ込む

正午

ゆっ、幽霊!?

昼希

いや、あれは本人だ!

やっぱり、そうなのね!

話合の間

話合の間に入ったあと

追い付かれる前に処刑執行部屋に向かう

そして、そこから

準備室、霊安室、医務室へと逃げ込む

そして、3人は…

昼希

どこ行きやがった

正午

どこの部屋にもいねぇーぞ!

また消えたわね…

正午

さっきも、壁を通り抜けて消えたんだよ…

正午

やっぱ、幽霊なんだよー…

昼希

壁を通り抜けたって、あれだろ?

昼希

壁と認識してたら入れない通路だろ

昼希

通路だとわかっていたら普通に通れるはずだ

正午

そっ… そっか!

正午

そんなこと言ってたな!

それは、いいから

細かく探すわよ

っと、その時

話合の間の出入り口が勢いよく開く

昼希・旭・正午

えっ!?

医務室

ふぅー、助かったー

じっと、しとこう…

まぁ、このあとの作戦に今のところ支障はないが

やることねぇなー

すると、エレベーターの到着音がした

誰か使ったのか?

……違う

あのエレベーターは、緊急事態しか使わない

つまり、大怪我をしたか、もしくは瀕死の状態

最悪の場合、死体が運び込まれる……

確か、心臓の鼓動の音が聞こえたとき

ハユが屋上から聞こえたと言った

そして、屋上には確か深夜さんと真夜さんがいたはずだ…

嫌な予感がする…

てか、音だけで正確の場所がわかるのは妖精だっからか?

今はそんなことどうでもいいか…

さて…

アルいるか?

アル

はい、呼びました?

床から ひょこ っと顔だけを出す

あら、すごいところから出るのね

まぁいい

霊安室に誰が運ばれたか見てくれるか?

アル

了解であります!

そして、 ひょこ っと顔を引っ込める

あいつ、やっぱ面白い…

アル

見てきましたー!

早っ!

先程と同じような出方をする

それで?

アル

えっと… その……

アル

霊安室に皆さんお揃いで……

アル

それと……

アル

大変言いにくいのですが……

うん

アル

首と体が切り離されて

アル

デュラハンのようになった死体が運ばれてきました……

アル

私でも、ゾッとするような光景です…

誰だった…?

アル

月野 深夜さんです

………

アル

あと、もう少しでここ(医務室)に月野 真夜ちゃんがきます

アル

紅葉さんと一緒に

ほう、それはマズイ…

アル

隠れるのでしたら、私の普段使う空間に行きましょう!

えっ、何それ?

アル

それじゃ、手を出してください!

言われた通り俺は手を差し出す

アル

それじゃ、失礼します!

すると、アルは俺の手を掴む

おう

基本的にアルに触れることはできないが

アルから触れることは可能らしい

そして、俺の目の前に明るい空間的なものが開く

おー

アル

これは、ゲート的なものです

なるほど

そして、中に入る

アルの空間世界

スゲー

アル

ここから、いつもみんなの様子を見ているんですよー

アル

例えは、さっきまでいた医務室には

アル

紅葉さんとアンライトさんがいます

アル

まぁ、さすがに声までは私の今の力では聞き取ることはできませんが

今の力では?

アル

はい

本来の力はどんな感じ?

アル

過去の映像を写し出すことも可能です

何!?

アル

その場合はとてつもなく霊力的なものを使うので

アル

何回も使えませんがね

アル

それにこの前の皆様の記憶を戻すときに使いきってしまったので

アル

一週間は使えないですね~

ちなみにどれぐらい前の過去を見ることができる?

アル

私の場合は1ヶ月が限界ですね

アル

あっでも!

アル

夕陽さんに手伝っていただけたら

アル

最高で1年前の過去を見ることができますよ

アル

あの人の霊力はテレビで出るような人たちよりも何倍もあるんですから!

すごいな

俺も何か力が欲しいな

アル

なら、私と契約します?

契約?

アル

契約であっているかわかりませんが

アル

何か、アニメとか漫画とかである

アル

妖怪とかを配下に加えたりしてるじゃないですか

アル

それとにたようなものです

アル

多分!

そうか

契約するとどうなるんだ?

アル

契約すると

アル

自動的にあなたを害から守ります

アル

そして、何でも言うこと聞いてくれます!

アル

逆らえないので

アル

だから、どんなことでも思いのままにできます!

何?

どんなことでも思いのままに?

アル

おっ?

アル

お主

アル

何か良からぬことを考えているな?

それは、そういうこともできるという訳じゃな?

アル

まさかお主!

アル

私であんなことやこんなことをして

アル

楽しむつもりじゃの!

くっくっく

バレたらしょうがない

私は貴様と契約して病の母を直してもらうつもりじゃ

アル

めっちゃ良い人!

アル

変なことを考えてた私が恥ずかしいヤツじゃん!

まぁ、別に母は病気にかかってないけどな?

アル

それは良かった

アル

ちなみに契約はするの?

はい、もちろんですとも!

……っと、言いたいところですが

今はやめとくわ

アル

はい!

アル

了解しました!

アル

私はいつでもフリーなので

アル

契約したくなったら言ってくださいね

おう!

こうして

なんやかんや

のんびり過ごしています

そして、いろいろと

申し訳ないです… 😅

現在

安全地帯

てな感じで

生きてます

ミステリアスフォックス

なるほどね

ミステリアスフォックス

自分が死んでいることにして

女性

敵も味方も騙したのね

そうですね…

騙してる感じがして罪悪感がありますが…

ミステリアスフォックス

あら、そうなの?

ミステリアスフォックス

私には、この状況を楽しんでいるように見えるけど?

まぁ、こんな非日常を経験してるので

それなりに楽しいと思います

ミステリアスフォックス

もしかして、アニメみたいな展開を求めてるのかしら?

そんな感じだな

でも、だからと言って

俺が求めるエンドは

誰も予想できないような

ハッピーエンドだけどな

ミステリアスフォックス

そうなのね

ミステリアスフォックス

知れば知るほど、あなたのこと

ミステリアスフォックス

ますます、気に入ったわ

そうですか

よし、決めた!

ミステリアスフォックス

突然ね

ミステリアスフォックス

何を決めたの?

信用しようと思います

ミステリアスフォックス

あら、この怪しさ満点の私を

ミステリアスフォックス

信用するのね

えぇ、だって

あなたは人を騙したり、意地悪したりするけど

私達の敵にはならない

ミステリアスフォックス

どうかしらね?

ミステリアスフォックス

あなたが思っている以上に私は意地悪だから

そうでしょうね

ミステリアスフォックス

そろそろ、私は帰るから

さよならー

そう言って、帰っていった

ウェアウルフ

本当に何考えてっかわかんねー!

ブラッドウルフ

あいつは、昔から謎だからなぁー

そのわりには、ヒントを残していきましたがね

ウェアウルフ

ヒントだと?

アンライト

そうね

アンライト

ようやく、ミステリアスフォックスについてわかってきたわ

無罪なのに疑われてたりしたら

面白い展開になるように「ヒ・ミ・ツ♡」とか言って

隠す

そして、もし本当にそうだとしたら、「どうかしらね」とかで

あやふやにする

ということは、紅葉を操っていない

そして、敵でもない

たとえ、敵に協力していても

戻ってくる

それが、あの人のやり方

ブラッドウルフ

何故、あったばかりのお前がァー?

ブラッドウルフ

そこまでわかるんだぁー?

ドールさんから教えてもらいました

ブラッドウルフ

なっとく

さて、“アル”

アル

あっ、はい!

アル

てっきり、私の存在忘れてるかと思いましたよー

アル

ずっと、空気みたいに私のこと

アル

触れていませんでしたし

アル

あっでも!

アル

幽霊だから似たようなものか

アル

作戦を考えてくれたんだろう?

アル

あっ、はい!

アル

すみません!

アル

また、お話に夢中になるところでした!

アル

本当に気を付けないといけないですね

ブラッドウルフ

おい、お前!

アル

はっ、はい…

アル

何でしょう…?

ブラッドウルフ

長話はいいから、用件だけ話しやがれ!

アル

すっ、すみません!

アル

話します!

アル

はい!

アル

まずは

アル

アル

アル

アル

アル

アル

アル

アル

アル

アル

アル

てな感じです!

ウェアウルフ

長いわ!

ウェアウルフ

まぁ、俺でも分かりやすい説明してくれて

ウェアウルフ

理解できたけどよ

アル

良かったです!

アンライト

これでいきましょう

ウェアウルフ

なら、解散と言うことで

そして、会議は終了した

医務室

アンライト

顔の傷は塞がったわね

夜明

1日で治るってすごいですね

アンライト

ごめんなさいね

アンライト

普通の傷なら痕も残さず治すことができるのだけれど…

夜明

良いですよ

アンライト

あと…

夜明

……?

アンライト

二人を守ってあげられなくて

夜明

大丈夫です!

夜明

あなたのセイじゃありませんし!

夜明

そんな、暗い顔しないで

夜明

笑ってください!

夜明

それにあなたがしっかりしないと

夜明

みんなが今以上に不安になりますので

夜明

自信持ってください!

アンライト

そうね

アンライト

ありがとう…

夜明

それじゃ、俺

夜明

行きますね

俺はそう言い残し部屋を出た

隠し通路

夜明

悪いのはアンライトさんでも…

夜明

この人狼ゲームを始めた方たちでもない……

夜明

………

夜明

悪いのは全て…

夜明

俺だ……

夜明

だからこそ…

夜明

この俺が

続く

あとがき

夜明

最近、出番が増えて嬉しい

夜明

夜明です

作者

最近、更新ペースが落ちている

作者

作者です

作者

大変お待たせいたしました

作者

人狼ゲームも残すとこ

作者

あと2話です

夜明

作者さん!

夜明

頑張ってください!

夜明

そして、今回のメーカーは

夜明

確か

夜明

『男の子メーカー』です!

夜明

そして、次回はなんと!

夜明

ついにベスト4が揃います!

夜明

お楽しみに!

作者

それでは!

作者

また次回にお会いしましょう!

作者

早めに出せるように頑張ります!

次回もお楽しみに!

【コラボ企画】人狼ゲーム~月満ちる夜へ~

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コメント

15

ユーザー

F☆Rさん!久しぶりの人狼ゲームお待ちしてました!今回もとっても面白かったです!特に、私(紅葉)の部屋で起こった出来事が面白かったです!(語彙量なんて最初からないのだよ)あと二話で完結ですかー。少し寂しく感じます。次回も楽しみです!頑張ってください!

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