武士side
な、なんで……
なんでばれたんだよ?!
なんだこいつ?!
忍び……?!
その忍びは、 俺が今まで見たことのないような 見た目をしていた。
忍び
武士
頭が真っ白になる。
血まみれの短刀が、 妙な圧迫感を与える。
忍び
忍び
武士
武士
忍びは、目を細めた。
口元を布でおおっていて、 表情が見えづらい。
でも、この忍びが 笑っていることだけは、わかった。
忍び
忍び
武士
忍び
忍び
武士
忍び
忍びは、大きなため息をつく。
忍び
忍び
忍び
忍びは、人差し指を顎に当てて 一定の速さで動かしながら、 首を傾げる。
この何気ない動作にまで、 恐ろしさを感じる。
忍び
忍び
忍びは、再び目を細め、 顎に当てていた人差し指を 俺に向けた。
忍び
武士
忍び
やばい。どうしよう……!
忍び
忍び
忍びは、喉を鳴らして笑った。
忍び
忍び
忍びは、刺すような視線を向ける。
……もし、ばれたら。
あの子は、殺されちゃうのかな。
それだけは、絶対に避けないと…
忍び
武士
あの子は、守りたい。
忍び
忍び
冷や汗が、気持ち悪い。
そっと、刀に手を添える。
忍び
忍び
忍び
武士
俺は刀を抜いて、忍びに切りかかる。
忍び
忍び
忍びは、呆れたように首を振る。
くっそ……余裕綽々かよ!
俺は、刀を勢いよく振る。
忍びが俺の視界から消えた。
武士
刀は空気を切り裂く。
忍び
振り向く前に、
ドスッ
武士
首元に衝撃と痛みが加わり、
視界が真っ暗になった。
96猫side
まふくんまだかな……
いつもは武器が出来たって 連絡したら、すぐに来るのに。
…忙しいのかな。
ガラガラッ
忍び
忍び
戸が開いて、まふくんの声がした。
入口に向かう。
96猫
まふくんは、背中に武士を 背負っていた。
96猫
忍び
ま、まさか………
自分の顔から、 血の気が引くのを感じた。
そっと、まふくんが背負っている 武士の顔を覗く。
96猫
96猫
つっきーこと、天月くんは、 気絶していた。
忍び
96猫
顔の筋肉が引き攣るのを感じる。
まふくんの、刺すような視線が痛い。
忍び
忍び
96猫
まふくんは、笑顔だ。
目は笑ってるし、声も明るい。
でも、絶対怒ってるじゃんこれ………
や、やばい……
まふくんを包む空気は、重たかった。
コメント
8件
鯖缶さん いつもコメントが面白いですね笑
あ、蘇ったのか(違う)
菜月さん 待っててくださいねー!