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エーミール

良い天気ですね…

八雲 紫

そうですね

エーミール

紫くん?!

小さな呟きに和やかな共感の声が返され 後ろを向くと教え子である八雲紫くんが立っていた

八雲 紫

こんにちは、教授

エーミール

えぇこんにちは、紫くん

あれから数年、俺はある国の大学に就職した 転々とたらい回しにされた結果 出来たばかりのこの大学に移転されただけだが

エーミール

紫くんはお友達とお昼を食べないんですか?

八雲 紫

あまり人付き合いは得意じゃないんです
今日もご一緒させて頂いても?

エーミール

良いですよ

エーミール

どうぞ

八雲 紫

お邪魔します

住み込みで働いているため用意された部屋に 招くと慣れた様に椅子に座る 入学してからの交流が続き気づいたら居る なんてこともざらではない

エーミール

私も食べますかね

八雲 紫

今日のお昼は何ですか?

エーミール

私は街で買ったサンドウィッチです

八雲 紫

結構大きいですね…

エーミール

そうですか?

八雲 紫

人は見かけによりませんね

エーミール

何か飲みますか?

八雲 紫

泥水でお願いします!

エーミール

珈琲ですね、分かりました

異国風の服に怪しげな雰囲気、この国出身 とは思えない訛りの無さ… まぁ、この子がここ出身でも異国出身でも 自分の教え子には変わりがないですし

エーミール

どうぞ

八雲 紫

ありがとうございます

八雲 紫

…そういえば、教授の机って
いつも書類の山がありますよね

エーミール

主任から色々回されて来るんですよ…

エーミール

後、純粋に人手不足なのもありますね

八雲 紫

出来たばかりの大学なのに生徒数が
多いですから仕方がないのですね

エーミール

えぇ、仕方がない…で済まさないと
やっていけないこともあります

八雲 紫

あははw

八雲 紫

ごちそうさまです
課題してもいいですか?

エーミール

はい

エーミール

ふぅ…

書類の山を片付け、一息ついた瞬間 ゴーンゴーンとお昼が終わる鐘が鳴った 授業の準備をして部屋の鍵を閉める すでに居なくなった紫くんはもう次の授業に 居るんだろう、彼女は真面目だし

エーミール

後一息ですね…

全ての授業が終わると教員全8名が集めれ 主任が司会の会議が始まった

主任

集まりましたね?

教授

はい

主任

では、先程届いた手紙の内容を
連絡させていただきます

主任

午後2時半、こちらの手紙が届きました

教授

その文様は…!

主任

そうだ、国王陛下直々の手紙である
では読むぞ

主任

偉大なる〇〇大学の教授の方々へ
私は貴方がたの働きに感謝すると共に
もっと親交を深めたいと思っております
ぜひ、我々が開く交流会への出席を
ご検討頂きたくこの手紙を送りました
快い返事をお待ちしております

主任

とのことだ

教授

凄いじゃないですか!

教授

主任!是非出席しましょう!

主任

国王陛下直々の招待状だ
誘いを断るほうが無礼だろう

意気揚々と話を進める教授達に 気づかれないよう小さくため息をはく 出来るだけ出席したくないが…あの我儘主任だ もうすでに返事は返しているんだろうな

主任

交流会は3日後だ
それまでに準備を済ませるように

教授

はい!

教授

分かりました!

主任

エーミール殿?

主任

お前は国王陛下にも認知されている
絶対に出席するように

エーミール

…承りました

主任

うむ、では失礼する

主任が出ていくと入って数ヶ月目の新人達 が予想通り目を輝かせながら駆け寄ってきた

教授

エーミール教授!国王陛下に認知
されているって本当ですか?!

エーミール

認知と言っても私の論文を
読んで頂いただけですよ

教授

僕達にも可能性はあるのでしょうか?

エーミール

充分にあると思いますよ

エーミール

お二人は真面目ですし
着眼点も面白いですから

エーミール

国王陛下は偏見や噂話なので差別する
愚か者ではないので回数を積めば必ず
評価してくれますよ

教授

はい!頑張ります!

教授

国王に御覧頂いたらすぐに
報告させていただきますね!!

エーミール

はい、楽しみにしてますね

エーミール

私はそろそろ自室に戻ります
お疲れ様でした

教授

お疲れ様でした!

教授

また明日!

エーミール

また明日

エーミール

はぁ…めんどくさぁ…

ソファに体を預ける 交流会なんてただの自慢大会だろう 国王陛下も何を考えているのか知らないが…

エーミール

ほぼ丸投げだよなぁ…これ

八雲 紫

あら、だらしないですね教授

エーミール

紫さん、ご家族は大丈夫なのですか?

八雲 紫

はい一人暮らしですので

気づいたら居て気づいたら居なくなる まるで幽霊の様な彼女は紅茶を用意してくれて 優しい味が頭の痛みを和らげてくれた

エーミール

ありがとうございます

八雲 紫

話を聞かせていただいても?

エーミール

もう知っているとは思いますが
国の交流会にお呼ばれしたんです

八雲 紫

主任が掲示板に貼っていましたね
ほんと自慢しかしないんですから…

エーミール

まぁあの人の事ですから…
準備等は私に丸投げなんでしょうと…

八雲 紫

そもそもあの方が主任なのは
最初の教授だからなのであって

八雲 紫

仕事も勉強も努力しないあの人は
主任なんかに向いてませんよ

八雲 紫

ほとんど教授に押し付けているだけですし

エーミール

新人研修や書類仕事は
仕方ないと思えるんですが…

エーミール

大学の予算や申請等の申し込みまで
やらされるのは流石にムカつきましたね

八雲 紫

教授も最初の頃は反抗していたのに
今はそのまま受け入れてるし…!

八雲 紫

そういう所はどうかと思いますよ?

エーミール

あははwもう諦めたんですよ

八雲 紫

そうだ!教授のお洋服の新品を
用意しましたのでどうぞ!

エーミール

わざわざありがとうございます!

八雲 紫

ちゃんと教授に渡されたお金ですよ

エーミール

えぇ、でもよくお店分かりましたね

八雲 紫

教授の教え子の中にそっちの道に行った子
が居ましたのでご協力して頂いたんです

八雲 紫

よく教授を着せ替え人形にしていたと
楽しそうに話してましたよ

エーミール

あの子ですか!夢が叶って良かったです

紫くんは人脈が広く昔の教え子たちとも 頻繁に連絡を取り合っていると言っていた

八雲 紫

ではそろそろ帰りますね
また明日、教授

エーミール

また明日、紫くん

カエデの木の花言葉

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