あの日から俺は

俺は、キヨが好きだ。キヨは優しくて格好良くて笑顔が太陽より眩しかった。 キヨも、俺には特別対応？みたいな事してくれてとても嬉しかった。両思いなんじゃね？って思って告白しようか悩んだけど、振られたら怖くてできなかった。

向こうから、手を振ってこっちに来るキヨ。俺も手を振り返すが、何か……とても嫌な予感がした。

何が起きているのか理解出来なかった。視界がグルグルと丸くなって、時間の速さが遅く感じた。

心に大きな穴が空いたような感じがする…心臓の音が全身に響いて気持ち悪さを感じる。

キヨの笑顔が違う……俺といる時よりも、断然に楽しそう……

もっと…もっと…早く告白しておけば、結ばれたのか…？なんで…レトルトなんだ…俺じゃ………駄目だったのか…？今まで沢山アピールしてきたのに……なんで…！なんで…！

数日後 〜ガッチマン宅〜

今日はガッチさん家で、レトルトとキヨが付き合った事を祝う日だ。 浮かねぇなぁ………

あの日から、眠れていない…。食事もまともに取れていない…。

キヨとレトルトを見ると…辛くて……悲しくて……

俺は…どうしたらいいんだ…？これから、この二人の幸せを願わなきゃいけないのか…？二人の事…嫌いじゃないけど…それはそれで…なんか…嫌だ……

もう駄目だ……気分悪い…いつまでもこうやって色々考えるのはやめよう……

俺の頭にキヨの手が乗っかる。 やっぱり……好きだなぁ…… でも…駄目だよな…キヨはレトルトがいるし…

嫌だ……！！この二人の会話……聞きたくない……！！

…何で俺は…二人に距離を置こうとする？特にレトルトに…。キヨを取られたからか？…あの日…諦めただろ…！なんでまだ…まだ…

その夜

それから、皆で雑談しながらお酒を飲んだ。 レトルトは酔っていて、ガッチさんは寝ている。俺も、お酒が回り始めて少し気持ち悪い

とても見てられない。なんだコイツら。俺が居る事分かってんのか？

ゴンッ！

ゴンッ！！

ゴンッ！！！！！

ゴンッ！ゴンッ！！ゴンッ！！

ダッダッダッダッ

ごめん……。キヨ。 ごめん……。レトルト。 ごめん……。ガッチさん。 俺………俺…………