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_____6年前。 父さんと母さんが死んだ。
PM21時、 飲み会に行っていた父さんを、 母さんが迎えに行って。 母さんは、 「30分くらいで帰ってくるから」って。 僕はどうしても父さんに、 返ってきた模試の結果を見せたくて。 適当に時間を潰して二人を待った。 でも、30分経っても1時間経っても 帰ってこなくて。 ...深夜12時過ぎ、 突然家の電話が鳴った。
ころん
警察
ころん
嫌な予感がした。 嫌だ 聞きたくない 何も言わないで____
警察
警察
警察からの電話のあと、 僕は無我夢中で走った。 どの道を通ったかなんて覚えてない。 病院につく頃には、汗と涙で ぐっちゃぐちゃで。 ...でも、病室に入った頃には 両親とも白い布が被されていた。 間に合わなかったんだ、両親の最期に。 気づいたら僕は両親の葬儀に来ていて、 棺の前で涙を流していた。 両親以外に血の繋がりのある人のいない 僕に代わって、 病院の方が葬儀を仕切ってくれたらしい。 なんでこうなっちゃったんだろう。 こんなことになるなら、 僕も母さんについていけばよかった。 これから僕はどうなるんだろう。 孤児院行きだろうか。 悲しいな 辛いな 寂しいな 涙、止まらないな... __そんなときだった。 突然視界に、淡い水色のハンカチが 入り込んできて。 見上げると、 寂しそうに微笑む綺麗なお姉さんがいた。
?
僕はハンカチを受け取り、 震える声を絞り出して言った。
ころん