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他愛もない言葉のやりとりに心が弾んでゆく
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いじりいじられ
笑い声が階段からもれていた
笑い声が階段からもれていた
山本 隆
そんでさーあ！？
三春 宗弥
分かったわかった！
隆のその頬のホクロはチョコチップで保存食って事ね？笑
隆のその頬のホクロはチョコチップで保存食って事ね？笑
山本 隆
なんでそうなるのさ笑
そうじゃなくて、袖引き地蔵はホントに存在するんだって‼︎
そうじゃなくて、袖引き地蔵はホントに存在するんだって‼︎
三春 宗弥
霊なんて居ると思ってないタチだからな〜
ホントにいたら...逆に袖を掴んで飼う
ホントにいたら...逆に袖を掴んで飼う
山本 隆
ペットかよ！！
仮にも、都市伝説の袖引き地蔵様だぞ
仮にも、都市伝説の袖引き地蔵様だぞ
山本 隆
そう言える、宗弥が末恐ろしいよ
三春 宗弥
笑笑 袖地蔵って何食べるかな？
お供物...坊主...
つまりはかつら？
お供物...坊主...
つまりはかつら？
山本 隆
おぉぉぉま...
もし袖引き地蔵様に聴かれてたらどうすんのさ！！帰り道とか怖いよ
( *｀ω´)
もし袖引き地蔵様に聴かれてたらどうすんのさ！！帰り道とか怖いよ
( *｀ω´)
三春 宗弥
宗弥 笑笑
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扉を開け教室に入る2人。
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窓側の後ろ席に座り、隆は後ろを振り返り寝ている宗弥にちょっかいをかけはじめる
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応答がない。ただの屍の様だ。
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隆は、マジックペンを取り出しホクロを描き始める。
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応答が....
パンッッッ
三春 宗弥
っんん？
パンッッッ
三春 宗弥
んん..シロ,サイ？
山本 隆
っっ....笑
柳 彩華
かをつけんかい！！！
バンッッッ
三春 宗弥
本でしばくこたねえだろ 彩華！
柳 彩華
あんた毎回毎回サイにかけてあだ名つけてくる癖どうにかなんないの！？
...っ次は処すから フンッ
...っ次は処すから フンッ
山本 隆
まあまあ2人とも笑笑
柳 彩華
にしても、元気そうで良かった。
はいこれ！！
2日もサボってたんだから、ノートうつさせてあげる
はいこれ！！
2日もサボってたんだから、ノートうつさせてあげる
三春 宗弥
おっ悪いな また明日にでも返しに行く
柳 彩華
あんたが返しに来た試しなんて、一度もないから私が取りに行くわ
早めにちゃちゃっと写しちゃってよね
早めにちゃちゃっと写しちゃってよね
三春 宗弥
ほーい
柳 彩華
そういや、隆チョコ食べる？はいこれ有名店で行列が出来るほどの店でようやく買えたの‼︎
山本 隆
おおお見たことない形のチョコだ！凄い味気になる。彩華ありがと
三春 宗弥
彩華ぁ俺の分も
プリーズ ヘルプ ミー。
プリーズ ヘルプ ミー。
柳 彩華
あんたのはないに決まってんでしょ！バーカ
パンッ
柳 彩華
チャイム鳴りそうだから、じゃね‼︎隆
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手を振りながら、隣のクラスへ戻ろうとする彩華。
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目を輝かせる隆と不満気な宗弥。
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扉の外へ彩華が出ようとする時
宗弥の方へ振り返り人差し指を目にあて舌を出した。
宗弥の方へ振り返り人差し指を目にあて舌を出した。
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宗弥も同じことを仕返す。
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授業が終わり
学校の入り口から人が溢れ始めた。
学校の入り口から人が溢れ始めた。
山本 隆
今日の山口先生さ顔色悪く無かった？
三春 宗弥
そうか？俺は気づかなかったけど
山本 隆
なんて言うか
こう何かいつもとち...
こう何かいつもとち...
三春 宗弥
ゲッ靴の中にチョコ入れんなよ彩華
三春 宗弥
あいつそう言うとこ素直じゃねえよな
山本 隆
まあまあ彩華はツンデレ気質なとこあるからねー
結構クラスでも狙ってる人多いみたいだよ。
結構クラスでも狙ってる人多いみたいだよ。
三春 宗弥
ほえーあいつモテんだな？...
山本 隆
顔も美形で長髪の黒。
成績優秀、スポーツ万能！！
ポニーテール派か長髪派で論争になったりもしたんだってさ
成績優秀、スポーツ万能！！
ポニーテール派か長髪派で論争になったりもしたんだってさ
三春 宗弥
サイの他に、馬なんて合わせたら...
バンッッッ
三春 宗弥
柳 彩華
次は釘バットね〜？それか口をホッチキスで止められるのかの2択だから
そんじゃ〜ね
そんじゃ〜ね
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何事もなかったかの様に、彩華と女友達は笑い声と共に去っていった。
三春 宗弥
.....っ いってえええええ
三春 宗弥
あいつ木刀で殴る事ねえだろ！
暴力女も追加な っっ...
暴力女も追加な っっ...
山本 隆
今のは宗弥が悪い笑笑
彩華は剣道部で、実力も高いからねー
彩華は剣道部で、実力も高いからねー
三春 宗弥
あのメスゴリラ...
山本 隆
小声でもやめなって笑
ホント宗弥は懲りな...
ホント宗弥は懲りな...
ドドドドドドドド
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女子生徒の悲鳴が響き渡る。
目を
.......。
開く
！？
.
校内の壁にヒビが入り、窓ガラスが割れたであろう残骸と赤く流れる血。
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地面にヒビが入り、盛り上がっている箇所が。宗弥の手には生温かく甘い匂いがした
三春 宗弥
隆！？おい隆しっかりしろ
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隆は、頭を瓦礫か何か硬いものでぶつけ気絶している。
三春 宗弥
息は...ある..な。
大丈夫だ落ち着け俺...
大丈夫だ落ち着け俺...
三春 宗弥
とにかく隆を安全な場所へ...。
そう言えば彩華は..無事なのか
じいちゃんは...
そう言えば彩華は..無事なのか
じいちゃんは...
三春 宗弥
この後、余震が起こったらどうする?...安全な場所...
彩華.じいちゃん.母さんは無事なのか?
彩華.じいちゃん.母さんは無事なのか?
三春 宗弥
...っっ
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宗弥の頭の中はぐちゃぐちゃに歪み、不安の色だけが強まってゆく
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宗弥はその場にしゃがみ込み
動けなかった
動けなかった
？？？
弦篤様。
言伝はお早く事は急を要します
言伝はお早く事は急を要します
三春 弦篤
分かっておるわい
宗弥。
三春 宗弥
じい...ちゃん？俺..お
三春 弦篤
落ち着くんじゃ宗弥。
弦篤が宗弥を抱きしめる
三春 弦篤
まさかこの様な状況になろうとはの...
三春 宗弥
...俺こんなの
三春 弦篤
無事で良かった
三春 弦篤
この子を安全な場所まで頼む
？？？
御意
三春 宗弥
そうだ。じぃちゃん
彩華が無事か確かめに行かないと
彩華が無事か確かめに行かないと
三春 弦篤
行くが良い
彩華アァァァ
.
宗弥は走り出し彩華を探しにゆく
パンッ
柳 彩華
無事よ五月蝿い‼︎
三春 宗弥
！？！？近くにいたのかよ‼︎
柳 彩華
あんたが無事か心配で!
あ..顔見に来たけど....元気そうね
あ..顔見に来たけど....元気そうね
柳 彩華
わ...私は負傷者の手当をしに行くわ
三春 宗弥
彩華も無事で良か....
スタスタッ
三春 宗弥
って...それだけ！？
三春 弦篤
青春じゃのぉ
三春 宗弥
もうちょっと、なんかこう...
あるだろ‼︎
あるだろ‼︎
三春 宗弥
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蒼夜霊廟の方角を指差す宗弥
三春 宗弥
あれ何...?じぃちゃん
.
そこには巨大樹の一角がその姿を表していた
三春 弦篤
....宗弥...見えるのか、あの姿が
三春 弦篤
そうか....
？？？
弦篤様 今戻りました。
三春 宗弥
あのでかいのは何！？
.
この時起きた震度6強の地震は、人々に甚大な被害を出した
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