コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
3歳の頃
俺は捨てられた
捨てられて1週間
若い男性に拾われた
捨てられた時も
拾われた時も
俺は、どっちも覚えてる
若者
少年A
喋り方が独特だったのを覚えてる
昔の人の喋り方みたいな
数分後
若者
少年A
渡されたのは……なんだったっけな
確か…
若者
若者
そうそう、カマボコ
なんで、カマボコを渡してきたのだろうか
少年A
まだ俺は喋れてなかったな
若者
若者
ああ、どこまで親切なのだろう
14年後
少年A
少年A
少年A
若者
少年A
若者
少年A
あの頃は本当に楽しかった
あたりも平和で
暮らしやすかったのになぁ
『キャアーッ!!』
少年A
若者
若者
若者
少年A
少年A
俺の言葉は震えてた
若者
若者
若者
少年A
少年A
少年A
若者
若者
少年A
なんだよ、今更
昔の名前で呼んで……
ドンッ!!
ガシャーンっ!
少年A
少年A
若者
少年A
少年A
少年A
少年A
バァンッ!
「人間がいないか確認しろっ!」
少年A
少年A
ダッ!
避難所に逃げて1ヶ月
自分の家にはまだ帰らせてくれなかった
家に帰らないこと5年
随分長く避難所に居たな。
久々に自分の歳を数えて見ることにした
少年A
《ああ、とおと、ななつか》
《もうそんな歳か。》
少年A
少年A
少年A
俺は、医者になる
そう心に誓った。
彼は医者になった
それは、とても有名な
結婚もした
子供も出来た。
彼が最後に言った。
「この薬を、私が毎日通った墓に備えておくれ」
と、
弟子はそれに従った
後に、彼は教科書に載った
彼の遺書も、何もかも載った
彼は…
幸せ者だろう。