二次創作・夢小説
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SPRUNKI ―カゼニキエナイデ―
1話から読む⚠この小説は二次創作です。Incredibox公式様、制作者のNyankobfLol氏とは一切関係ありません。
虹色に輝く素敵な瞬間だから
風に吹かれている君を見ていたい―――L'Arc~en ~Ciel「風にきえないで」
かつて一世を風靡したものの、開発陣の間で立て続けに起こった不幸により、いつしか記憶の闇に沈み、“ロストメディア”と化していたゲーム・スプランキー。
しかし近年、ネットの片隅で「残酷版スプランキー」と呼ばれる謎のゲームが話題になっていた。
グロテスクな姿のキャラクター、不気味な音楽…事件を茶化したような悪趣味な代物であったが、そのインパクトに、子供たちの目は奪われ、今ではYoutuberがこぞって取り上げるほどの隆盛を見せていた。
しかし、ブームはそう一筋縄ではいかない。
ブームを疑問視する者や「これは事件を解き明かす手がかりなのでは?」と囁くロストメディアファンダム。
…そもそも、このゲームは制作者すらも分からない、曰く付きの代物だったのだ。
かつての「スプランキー」の開発に携わり、今なおその魂を信じる女性・ディアナは、“残酷版”に向き合い、事件の告発動画を投稿する。
そして、彼女との接触に成功したロストメディアオタクのアクリア・サリヴァンとYoutuberであるノエミ・バントンは、事件の真相を追うべく、共に立ち上がる。