「あなたは神を信じますか?」
誰が神は強いと言った。
誰が神はいないと言った。
誰が神は必要だと言った。
神はこの世界を創り、司り、支配している。
こう思っていたら大間違い。
そう。全ては人間から始まった物語だ。
勝手な価値観と妄想で相手を「可哀想」と
決めつけ、引き剥がし、孤独にさせた。
世界を二つに分けた。
力が欲しかった。力が全てだった。
そう思うようになってしまったのは
いつからだろうか。
人間と神の境界線は、なんなんだろうか。
うんざりしていた。
神も、そして平凡な少年、六人も。
この物語は、
平凡であったはずの六人の少年の話。
最も神に近く、最も人間から遠い領域へと
辿り着いたこの六人の少年は、
一体何をなんのためにどうしたのだろうか。
さぁ、扉を一緒に開こう。
タイトル
『Nestorius』
前編
『Can't you hear the door open?』
注意書きは必ず読み、
必ず守ってください。