再生の朝に咲く
中学一年生・**朝比奈陽葵(あさひな ひまり)**は、
明るくて少しおっちょこちょいな、ごく普通の女の子。
能力者が存在する現代社会に生きながらも、
自分には縁がないと思っていた。
しかしある日、建設現場で起きた事故に巻き込まれた陽葵は、
絶体絶命の状況で“力”を発現させる。
炎が道を切り開き、
氷が崩落を止め、
そして――傷を癒す光がこぼれ落ちる。
それは本来ありえないはずの“三属性”。
火・氷・治癒。
自分が傷つくことも厭わず、人を救おうとするその姿を、
この世で最も優秀と称される能力者が目撃していた。
「君はまだ、自分の本当の価値を知らない。」
特例推薦によって、
能力実技上位者しか入れない名門学園へと導かれる陽葵。
だが――
三属性は“才能”であると同時に、
自分を削り続ける危うい力でもあった。
「私がちょっと頑張ればいいだけでしょ?」
無自覚な自己犠牲と向き合いながら、
陽葵は仲間と出会い、ぶつかり、
本当の“強さ”を知っていく。
これは、
壊し、止め、そして癒す少女の物語。