これは、いつもの日常な、学校で、
いるまとらんは、毎日一緒に登校して、毎日一緒に笑う——
それが当たり前だった。
けれどある日を境に、らんの周りで小さな違和感が起き始める。
写真に写る姿がぼやける。
メッセージの履歴が消える。
そして少しずつ——
らんの存在そのものが、世界から消えていく。
やがて、らんは完全に姿を消した。
先生も、クラスメイトも、
すちも、こさめも、みことも、なつも。
みんなが少しずつ、らんを忘れていく。
それでも、いるまだけは忘れなかった。
「忘れないで」
最後に聞いたその言葉の意味を知るために。
もう一度会うために。
消えてしまった親友を探し続ける、いるま。
——そして物語の最後、
止まっていた時間が動き出すとき、
二人は、もう一度出会う。
これは、
消えてしまった「大切な人」に、
もう一度会うための物語。