薫る、いつかの海月星
「幸せに、なってほしいんだ。
    君には、幸せになってほしい。きっと、僕なんかが願うまでもなく、君は君自身の幸せを掴み取りに行くのだろうけれど。
    僕じゃなくていいんだ。司くんの隣にいるのが僕じゃなくてもいいから、ショーへの情熱を、誰かに届けたい君の心を、その想いを。
それだけは、忘れないでほしい」
    自分が司へ寄せる想いを自覚した類。そんな中、フェニックスワンダーランドでは、とあるコンテストが開催されることに。
   演出部門も存在することを知った類は、愛する世界一のスターである、司へただ1つのショーを贈ることを決める。
    優勝すれば司へ告白するという決意を掲げた類が、掴む結末とは。