壊れていたのは、あなただった
行き場をなくした少年少女たちが集められたシェアハウス。
そこは「居場所」を与えるための場所のはずだった。
けれど——
そこにいたのは、優しい人たちなんかじゃなかった。
無気力で誰も信じないいるま。
人を避け、冷たい言葉で距離を作るこさめ。
明るく振る舞いながら本音を隠すらん。
そして、それぞれが誰にも言えない「壊れた部分」を抱えていた。
最初の出会いは、最悪だった。
視線も合わない。言葉も交わらない。
ただ同じ屋根の下にいるだけの、他人。
——関わらないはずだった。
けれど、
同じ夜を過ごし、同じ痛みを知り、
少しずつ、ほんの少しずつ、距離は変わっていく。
嫌いだったはずの背中。
冷たいはずの声。
触れたくなかった心。
気づいた時には、もう——
壊れていたのは、世界じゃない。
壊れていたのは、
守ろうとして閉じ込めた、
「自分自身」だった。
これは、
壊れた少年たちが、
本当の居場所を見つけるまでの物語。