雨の日に、 神様は来る

雨の季節になると、神水村には、たくさんのカタツムリがあらわれる。

そのなかに、「金の角」を持った一匹だけの神さまがいるという――

中学二年の日菜子は、流れるような日常のなかで、ふとした噂を耳にする。

ほんとうに願いが叶うなら。
もしそれが、もう会えないあの人に届くのなら。

雨の日に、神様は来る。

これは、誰にも見えないものを探す、ひとりの少女の梅雨の物語。

誰かの感情を、今日も売る

感情を売買する「取引所」で働く少年。ある日、感情を持てない少女・澪が「初恋」を求めてやってくる。少年は彼女に“初恋”を売るが、その感情が澪を支配し始め、暴走しそうになる。二人は“感情”に翻弄されながら、心を通わせ、やがて取引所の崩壊と共に、真実の愛を見つけるために戦う。

壊れた世界を君と、

毒親に苦しむ優花は、心の拠り所を探していた。そんな時、明るく無邪気な加藤夏美と出会う。