第1回 テノコン

講評

前世できなかった後悔から転生後の世界では積極的には人に近づかず自由に生きようと試みるも、それでもけが人を見過ごせないところや関わりを作ってしまうところから、ヒロインの本来の人の良さ、芯の強さがエピソードを通じて感じることができました。読み進めていくとヒロインを応援したくなり、マーカスとの出会いが何を巻き起こすのか、マーカスは何をしようとしているのか作品への興味関心がさらに引き立ちました。区長や展開からそれぞれのキャラクターがどんな性格なのかなどイメージしやすい点もよかったです。タイトルだけをみたときに女性向け作品ということが連想しづらい点はありましたので改善するとさらに良くなると思います。全体を通して作品のクオリティが高く一つ抜けていたので最優秀賞とさせていただきました。

講評

国によって定められた階級によって離れ離れになる主人公とヒロイン。さらに日本を襲う危機的状況により緊迫感が増し、結末はどのようになるのかが気になり楽しめた作品でした。中盤でヒロインを救い出すシーンは、主人公自身がもう少し活躍する展開があるとさらに感情移入ができそうでした。最後まで気になる展開が目白押しで読者を飽きさせない作品です。

講評

主人公の高校教師のピンチから始まり、生徒であるヒロインとの危ない関係性が続くお話かと思いきや、思わぬ方向に物語が動きだす作りが面白かったです。いつ生徒にバラされてしまうのかとハラハラしつつも、ヒロインの目的は何かが気になりどんどん読み進めることができた作品です。終盤に主人公のヒーロー感を強めるために自らヒロインを迎えにいく展開も良さそうにも感じましたが純愛作品として最後まで楽しめました。