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"支部"から採用を宣告された私たちは 基礎教育のために附属の学園で学ぶこととなったのだ。

そしてその、クラス発表がこの日なのだ!

闇夜

なあ!
あたしら何組だろうな!

アロマ

予想だけど、
二組とか?

庵也

みんな同じクラスなら
いいけどな!

庵也

おい、書いてないぞ。

アロマ

書いてないって?

庵也

クラス替えのところ見ても
なんか見つからねえ。

闇夜

ガチで!?

庵也

そういや、
あの特別クラス?
恐ろしいな。

アロマ

え?どうして?
特別クラスって?

闇夜

なんだそれは

庵也

基本的に
本部からの派遣の
教師が担任だろ。

アロマ

うん!

庵也

でも特別クラスだけは
うちの支部長が
担当なんだぜ

アロマ

え、ふつーにやだ。

闇夜

最悪じゃねえかよ。

アロマ

誰が
特別クラスなんだろ。

アロマ

あいつスパルタだし
かわいそうだなー

アロマ

アロマ

闇夜……
特別クラスだ……

闇夜

え、どゆこと?

特別クラス 闇夜 アロマ 庵也

闇夜

こ、こんなこと、
あるか!?

アロマ

問題児認定されたのかな。

庵也

ありえる。

庵也

特に闇夜。

闇夜

なんでだよ。

アロマ

まあ!同じクラスに
なれたんだから
いいじゃんか!

闇夜

全然

庵也

よくねえよ。

一時間目 面談

呪縛

いまから質問をする。
直感で答えてくれ。

闇夜

はいはい。

庵也

おう。

アロマ

うん。

QI なぜこのクラスに来たのか、 心当たりは?

アロマ

天才だから!

闇夜

友情の観察が
したかったから!

闇夜

だってあたしらの
友情は!

アロマ

最強だから

庵也

な!!

呪縛

Q2 自分たちが問題児だという自覚はありますか。

アロマ

え!最高の
グループ紹介に
淡々と水刺さないで?

闇夜

問題児?

闇夜

まあ庵也だけは
問題児だな。

庵也

いや闇夜だろ。

アロマ

いや、どっちも
問題児だろ。

Q3 自分の長所を述べなさい。

闇夜

可愛いところ!

アロマ

天才なところ!

庵也

全部!

呪縛

呪縛

もう話にならん。

呪縛

授業を始めるぞ

二時間目

呪縛

教科書を配る。

庵也

へいへい。

呪縛

呪縛

授業を始めます。

呪縛

庵也、号令。

庵也

きりーつ

庵也

きをつけ

庵也

授業はじめまーす

庵也

着席。

呪縛

教科書14ページ。

庵也

おう!

呪縛

さあ。
君らが
この特別クラスに来たのは
他でもない。

呪縛

薬草師の少年。

アロマ

はい。

呪縛

君は本部長の息子だろ、
だから私が直々に
世話をすることになった。

アロマ

えー。

アロマ

本部長の息子なんて
やめるー

アロマ

支部長の指導
受けるくらいならー

呪縛

それは、どういう意味だ。

アロマ

な、なんでもございません

呪縛

呪縛

庵也。

庵也

へい。

呪縛

君は……

呪縛

記憶は
失っているだろうが——
かつての私の戦友だ。

呪縛

せめてもの
償いをさせてくれ。

庵也

ん?どゆこと?

呪縛

ほっかむり。

闇夜

おう

闇夜

あたしはなにも、
特別なとこなんて……

呪縛

君が一番異例なんだよ。

闇夜

闇夜

え?

呪縛

異世界人。
しかもそのほっかむりを
外すと死ぬ。

呪縛

悪ふざけで
変なことを
する奴がいると困る。

呪縛

また、なかなかに
有能だから、
個別指導を
させてもらおうかと。

闇夜

お!優秀だって!

キーンコーンカーンコーン

呪縛

わ!しまった!

庵也

わ!呪縛先生
話長すぎ!

庵也

授業終わりましたぜ!

アロマ

だめだねー支部長。

闇夜

終わってますな。

呪縛

そ、そんなこと、
ない。

キーンコーンカーンコーン

呪縛

ほら。次の授業。

三時間目

呪縛

いいかい?円周率は
3.14なんだよ。

庵也

え?3で良くね?

呪縛

うん。それでいいと
思われてた
時代もあったよ。

呪縛

でもね、円周率が3だと
六角形の周の長さと
円周が一緒になるのさ。

庵也

お、おう。

アロマ

ねー、でも
3.14だったら
正確な円になるの?

アロマ

円ってそもそも、
正○○角形の
延長線上にあるから、

アロマ

円ってそもそも
計算で求められるの?

呪縛

お!君はもしや、
習ったことがあるのか!

アロマ

うん!

呪縛

そうだね、その通りさ。
だから円周率は
3.141592……
と続いていく。

呪縛

そう、これは
永遠に終わらない
数なのさ。

呪縛

そんな無限の数を
かけることは
できないから、
省略して3.14とするんだ。

アロマ

へー!よく分かったよ!

庵也

庵也

何言ってるか分からねえ

闇夜

あたしもだぜ。

闇夜

何語だろうな。

庵也

六角形?
どゆこと?

闇夜

知らん。

キーンコーンカーンコーン

放課後

闇夜

なにここ。

呪縛

魔法に関するものが
たくさんある場所さ。

闇夜

お!それじゃあ
元の世界に戻る
手がかりが!?

呪縛

……まだそんなことを
言っているのか。

闇夜

え!?

闇夜

故郷が恋しいのは
しょうがねえだろ!

呪縛

君が戻るというなら、
私は止めはしない。

呪縛

でも、そろそろ
理解したらどうだ。

闇夜

りかい?

呪縛

アロマ、庵也、
彼らは君がもし
元の世界に
戻ると言ったら
どうする。

闇夜

そうか……

呪縛

世の中は取捨選択
等価交換さ。

呪縛

元の世界と今の世界、
どっちを捨てるかだ。

闇夜

闇夜

どっちも捨てねえ!
二つの世界を
あたしは往復するぜ。

呪縛

言っただろ

呪縛

世の中は取捨選択
等価交換さ。

呪縛

その代わりに君は
何を捨てる。

呪縛

肉体か、命か、
それとも心か。

闇夜

どういうことだ?

呪縛

世界を行き来するのは
それだけ
大変なことなんだ。

闇夜

難しいな。

闇夜

だが、この世界に
あたしの居場所なんて
ねえだろ。

呪縛

ある。

闇夜

どこに?

呪縛

私の隣だ。

闇夜

え?

呪縛

面倒なら見てやる。
それ相応の
働きをすればの
話だがな。

闇夜

つまり……

闇夜

ちゃんと真面目にやれって
意味だよな。

闇夜

あたしにも分かるぜ。

呪縛

分かったならいい。

闇夜

弱みに
つけ込まれてる
気もするが。

呪縛

言っただろ。
人生は等価交換だ。

呪縛

君は、弱みに
つけ込まれてる。
でもその代わりに
何かを得られる。

呪縛

これが私の思う
道徳だ。

闇夜

でも、
どれだけの
条件を呑んでも
何も手に入らねえ
ことだって、
あるよな。

呪縛

そうさ。

呪縛

だが私は、
そういう人間には
なりたくないのだ。

闇夜

支部長!

呪縛

なんだ。

闇夜

やっぱあんた、
変だな。

闇夜

変だが……

闇夜

闇夜

いいやつだな。

呪縛

さあな。

呪縛

そこの判断は、
君に任せる。

闇夜ちゃんの講座学園!《第二章》

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