あれから俺は康二のママになれて
康二と呼べるようになるまで仲良くなった
康二もママと呼んでくれて嬉しいけど
照とも毎日一緒で嬉しいけど、
康二のお世話は俺の想像を超える大変さで、
照、凄いなと実感することが増え、
イヤイヤ期が終わりかけの康二も
前より康二のお世話は楽になった、
辰哉
うん?
足元を見ればしがみついている康二、
可愛いけどやりにくいなぁ、
康二
ままぁ、
辰哉
康二、ちょっと向こう行ってて?
康二
や!
辰哉
や!じゃないの、
康二
こうちゃんやや!
辰哉
だめ、お願い
康二
や!
ぷいっとしてしまったけど、離れない康二
辰哉
康二、はなれて、
康二
ふっ、やぁやぁ、っう、
少しきつめに言うと泣く康二、
俺はダメだと思いながら、イライラしてしまう、
康二
っう、ぐすっ、
辰哉
康二、本当に向こう行ってて、
辰哉
まんま食べれないよ?
康二
ややぁ、こうちゃんたべるもん、
辰哉
じゃあ、向こう行ってろよ、
康二
ふぇっ、ままぁ?
康二
ぅわぁぁぁん
あ、俺やったわ、ギャン泣きしてる康二を見て思う
康二
ほんとのままじゃないくせに!
康二
しらんひとなんてばいばいや!
康二
こうちゃんこのひとだいきらい!
そう、叫ぶだけ叫んだ、康二、
絶望だよ、。
康二はどこかへ走ってたし
ガチャ、
あ、照、帰ってきた、
タイミング悪(笑)
絶望した俺の姿は人生で1番醜いと思った
照
ただいまーって、
照
たつ?!
辰哉
どうしよ、俺、
辰哉
康二に嫌われた
辰哉
どうしよ、
照
なにが、あったの?
俺は全て説明した、
帰ったら絶望している辰哉
事情が事情なんだけど、
康二が見当たらない
なんて思ってればリビングのドアをちょこっと覗いてる
康二。
こっちおいでと手招きをすると
素直に来てくれた
照
康二、まま、えんえんしてるよ?
康二
こうちゃん、ひとりいややったもん!
康二
まま、おうちおっても、あそんでくれへんもん!
康二
こうちゃんだって、えんえんしたい!
康二
でも、こうちゃん、わるいこした
照
悪い子したの?
康二
しらんひとっていった、
照
そっか、なんていうの?
康二
まま、ごめんなしゃい、
康二の顔をちょろっと覗けば、目元は潤んでいて
辰哉を見てる
辰哉
康二、ままもごめんね
康二
ううん。こうちゃんわるいこした、
辰哉
康二はいい子だよ?
康二
ほんまに?!
康二
やったぁ!
照
ふふっ(笑)
辰哉
遊ぶ?
康二
ままとぱぱとあしょぶ!
照
公園いこっか、
辰哉
うん!
康二
だっこ!
辰哉
いいよ(笑)
遊び疲れて寝ている康二と辰哉
血は繋がってなくても、
ほんとに似てる
優しいとこも、芸に細かいとこも、
やっぱり、血が繋がってなくても
家族は家族なんだ、
今日と言う日を、写真に収めた。