監督生
(じゃあ、今ここに倒れてる先輩たちも…この世の人じゃないってこと…?)
学園長
動揺し、視界がふらふらと揺れる。
学園長
優しいでしょう、と言いながら 上から僕の顔をニコリと覗き込む 学園長。
そして学園長が僕の腕を掴もうと 手を近づけた瞬間。
バシュンッ
空を斬るように 私と学園長の間に魔法が通り抜ける。
魔法を撃ったのはエースだった。
学園長
学園長
エース
エース
監督生
エース
エースのハートが真っ黒に染る。地面は揺れ、紫黒色の魔法が辺りにもくもくと広がる。
ツノ太郎との戦いで感じた恐怖ほどに 脅威な力だった。
グリム
デュース
どうやらその力でグリムと デュースにも影響が出たらしい。
もしかして、 これがエースの個性《ユニーク》…?
学園長
そう言って学園長は両手を2回叩く。
すると、 さっきまで倒れていた先輩たちが まるでゾンビのようにゆらゆらと ゆらめきながら体勢を起こした。
先輩たちはそのまま エースたちの方に向かっていった。
エース
グリム
ぶわっと勢いよく吹かれた炎はぐるっと回転しエースの放つ紫黒色の魔法と融合し、業火に包まれる。
全員の足場が悪くなり、学園長は思わず口の方へマントを翻した。
エース
デュース
2人+1匹
見たことないほどの大きさの大釜を 出し、先輩たちの道を塞ぐ。
監督生
エース
その瞬間、 歯を噛み締めるエースの前に稲妻の魔法が閃光のように駆け抜けた。
やがて鏡の結界を貫く。
レオナ
監督生
エース
そう言って 僕の背中を強く押すエース。
監督生
エース
そうやって静かに微笑するエース。
傷だらけでもなお、その笑顔は今までで一番 美しく、優しい笑顔だった。
監督生
僕の意志とは逆に ずぶりずぶりと鏡の中へ入る身体。
(待って。待ってよ。)
(エースたちはどうなるんだよ。 待って、)
(もう一度だけ。)
(僕は...)
(もう...。)
監督生
ドッドッドッドッ…
心臓の鼓動が早い。汗をかいている。どうやら自分は飛び起きたようだ。
…ん?飛び起きた?
ふと自分の体を見ると、 身につけているのは式典服でも 制服でもなく、パジャマ。
辺りを見渡してみると、 見えるは見慣れた…
風景...?
ユウ
ユウ
コメント
2件
うぁー不思議な感じ!