ソラ
ユカ
ユカ
ソラ
ソラ
彼は──とても星が好きだ。
空が好きだ。宇宙が好きだ。
ソラ
ソラ
ユカ
ユカ
ソラ
彼とは逆に私は──
星が大嫌いだ。
ユカ
ユカ
ソラ
ユカ
せっかく、彼が楽しく星を見ているのに
私のせいで、空気が濁るのは嫌だ。
私は少し、口を歪めて
不細工な愛想笑いを向ける。
ソラ
ソラ
彼は──
少し照れたように微笑む。
ユカ
ユカ
ソラ
ユカ
ユカ
ユカ
彼は
ただ、静かに、静かに、
頷きながら──私の話に聞き入ってくれた。
私は、そんな彼には全てを話せる気がした。
私が3歳の頃
お父さんとお母さんが亡くなり、ずっとひとりぼっちだったこと。
七夕の日は、みんな家族の幸せを願った短冊を書いていて
自分だけ家族がいないのが、恥ずかしく思えたこと。
母の日や父の日には
行くのは"墓場"。
1人で、墓場で泣いていたこと。
ソラ
ソラ
ユカ
ソラ
ソラ
ソラ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
いつもいつも思ってた。
ソラ
ユカ
ユカ
あの星を見ると自分の惨めさが分かる。
ユカ
ソラ
ユカ
ユカ
ユカ
ユカ
ソラ
ソラ
ユカ
ソラ
いつもの、優しい目から
一変して
彼の目は、真剣なものへと変わる。
ソラ
ソラ
"興味がある"と言われても
なんの事か、理解に時間が掛かった。
ユカ
ソラ
矢のように、真っ直ぐ
私の心を突き刺す言葉。
彼の瞳と
サラサラの髪。
空から見てる満点の星と
薄暗く、揺れる私の影。
ユカ
ソラ
ソラ
ソラ
ユカ
ソラ
ユカ
ソラ
私の恋の物語は
ここから始まる。
無数の星に見守られながら───
コメント
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ロマンチックとは() まーちゃんごめんね、リクエストとかけ離れてる、笑