狛治
最近、全く熱がなくなりましたね
狛治
咳も全然出ていないようですし
○○
うん、
○○
狛治さんのおかげだよ、ありがとう
狛治
!
狛治
は、はい......、⸝⸝
(襖が開く
慶蔵
狛治!
慶蔵
道場の掃除、手伝ってくれるか?
狛治
あ、は、はい!
○○が寂しそうに狛治を見る
狛治
...!
狛治
す、すぐ戻ってきますから
○○
う、うん!
狛治が部屋を出る時、○○が小さく手を振る
狛治
......、⸝
狛治は微笑んで部屋を出た
慶蔵が床を拭きながら、狛治に話しかける
慶蔵
○○、あのかんざし相当気に入ってたぞ!
慶蔵
狛治、頑張って買ったもんな
慶蔵が狛治の頭をわしゃわしゃと撫でる
狛治
は、はい...、
狛治
喜んでくれたみたいで、よかったです
慶蔵
そうだな......
慶蔵が拭く手を止める
慶蔵
なぁ、狛治
狛治
?はい
慶蔵
お前...○○の事、好きなんだろ?
狛治
......、はい?
一瞬、何を言われたか分からず狛治は固まった
慶蔵
だから、好きなんだろ?○○の事
狛治
...俺が...、○○さんを好き、?
段々と意味がわかり、狛治の顔が赤く染っていく
慶蔵
おっ、その反応は図星だな!笑
狛治
ち、違います!
狛治
俺は○○さんの事...!
否定しようとするが、上手く言葉が出てこない
慶蔵
あ、分かったぞ狛治
慶蔵
お前、恋愛感情とか分かんないんだろ
慶蔵
だから自分の気持ちにも気づいてないんだな?
狛治
!
狛治
そんな、事...、
狛治
.........、、
狛治は以前、○○にドキッとした事や、胸がザワついた事を思い出す
狛治
...師範
慶蔵
何だ?
狛治
、これって、恋なんでしょうか...
慶蔵
!
慶蔵
あぁ、きっとそうだ
慶蔵
俺の目にはそう見える!
狛治
...、
慶蔵
俺は応援するぞ!2人とも大好きだからな!
狛治
......しかし、師範
狛治
俺は...、っ、江戸の罪人でした、
狛治
そんな、、罪人の奴が...誰かの事を好きになってもいいんでしょうか、
慶蔵
......
狛治
きっと...これは、許される事じゃない、っ
狛治
そんな資格、俺なんかには......っ
慶蔵
狛治
慶蔵がいつもよりも真剣な顔で狛治を見る
慶蔵
罪人だったから、何だっていうんだ
慶蔵
俺は、お前が誰よりも良い奴で、優しい奴って事を知ってる
狛治
...!!!
狛治の瞳が揺らぐ
慶蔵
それに、そんな事言ったら...
慶蔵
○○を否定してるのと一緒だぞ
狛治
ぇ、?
慶蔵
...あー、実はな、、
慶蔵
○○は、お前のことが好きなんだ。ずっと前から
狛治
......
狛治
...は、!?⸝⸝⸝
狛治
(○○さんが...俺のことが好き...?)
慶蔵
狛治、お前鈍感過ぎだな!笑
慶蔵
まぁそういう事だ
慶蔵
自分の事を否定したら、お前のことが好きな○○の事も、否定してるようだぞ
狛治
!
狛治
そんなこと、!
慶蔵
な?そうだろ
慶蔵
だから、自信持て!お前は良い奴だって、俺も○○も分かってるから
狛治
!!
狛治
.........っ、はい、
狛治
(やっと自分の気持ちがわかった)
狛治
(自分の気持ちに正直になれた)
狛治
師範、
慶蔵の方を真っ直ぐに見る
狛治
俺、○○さんが好きです
慶蔵
!
慶蔵
ああ!







