俺は桃色のあの子が好きだ

ずっとずっと好きだ

きっかけはあまりに単純だった

俺が辛い時

全面的に包んでくれたから

その暖かさに俺は救われた

友人からLINEがくる

桃色のあの子が大切にする彼女と

俺の友人との

ツーショット写真

オソロイのアクセをつけて

桃色のあの子の彼女は

なんか幸せそうだった

いや、確実に幸せだった

俺は感情1本でうごいた

頭が動かないんだ

でもこの行動が早ければ速ければ

俺は後悔することになるんだ

桃色のあの子は

何も出来なくなった

何もしなくなった

僕の好きな桃色のあの子は

あの出来事ひとつで

変わってしまった

この時は予想してなかった

いや、考えたくなかった

認めたくなかった

桃色の彼が

やせ細ってることに

それは突然だった

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

ｺﾞﾄｯ

これは夢なのか

とても酷い夢なのか

俺の好きな人は

桃色の彼は

倒れたんだ

涙ひとつ出ない

突然過ぎたからなのか

受け止められないからなのか

そこには何故か黄色い子の姿はなくて

水色の子と橙色彼がいた

俺を言葉を失う

そこには家を出る前より

痩せ細った桃色のあの子がいたから

桃色のあの子の顔が真っ青だから

とても辛そうで

こんなことになったのは全て

俺のせいだ

俺は毎日病院に通って

桃色のあの子とうつに戦った

桃色のあの子の笑顔が増えると

俺は悲しくとも笑えてしまう

それがずっと桃色のあの子の

好きなところだ

俺はずっと拗らせてた初恋が

今日かなったんだ

俺は

桃色のあの子から

あの人を抹消して

俺が幸せにするんだ

この半年で俺は

桃色のあの子と時間を共にした

桃色のあの子に時間を投じた

俺はきっと

桃色のあの子と繋がれたんだ

これは俺と桃色のあの子の

始まりの物語