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きめつのみんなに愛される。

第4話 - 血柱の物語。4 話

2021年09月19日

#愛され

#きめつのやいば

アキ、カクラ

ナレーション

累に家の留守番を頼み、アキは珠世の家へ向かっている。

アキ

確か、ここら辺だったと思うんだけど…

ナレーション

手で塀を探っていると、スッと、塀の中に手が貫通する。そのまま、アキは入っていく。

すると、大きな家があらわれる。

アキ

ｺﾝｺﾝ　珠世さん、アキです。今いらっしゃいますか？

ナレーション

するとガチャという音とともに愈史郎が出てくる。

愈史郎

アキさんこんにちは。

ナレーション

日の光が怖いのか、ドアの奥で挨拶をかわす。

アキ

こんな時間にすみません。
ちょっと珠世さんに調べていただきたい事があって。

愈史郎

いえ、大丈夫です。珠世様はこの奥にいらっしゃいます。

ナレーション

愈史郎の、珠世様愛はいつも通りのもの、アキにも少し警戒心を解いてくれたようだ。(というか、結構なつかれてる。)

アキ

お邪魔します。

ナレーション

愈史郎は紅茶の準備をしに行った。

アキ

ｺﾝｺﾝｺﾝ　珠世さん今いいですか？

珠世

どうぞ

アキ

失礼します。

ナレーション

ノ－トに何かを書いていた珠世は、アキの方に目を向ける。

珠世

お久しぶりです。アキさん。

アキ

珠世さんも元気そうで何よりです。

珠世

それで、どうしたんですか？

アキ

改めて私の血が鬼に害がないかを、みてほしいんです。

珠世

わかりました。少し腕に失礼します。

ナレーション

珠世は手慣れた手つきでアキの腕から血をぬく。

珠世

少しお待ちください。

ナレーション

アキは珠世の部屋をでて、愈史郎と話す

アキ

愈史郎くんは、最近どうですか？

愈史郎

いつも通りの日々です。

アキさんは、変な虫ついたりしてませんか？

アキ

(変な虫…)いや、きっとついてないです

愈史郎

ならよかった。

アキ

どうしたんですか？最近変な虫が流行ってるんですか？

愈史郎

…はい、そんな…感じです。

アキ

ふふ、心配ありがとうございます。

ナレーション

アキが愈史郎の頭に手を置き、ニコリと笑う。

愈史郎

///こっ、こっ、こここ、紅茶ですっ

ナレーション

愈史郎は急いで手元にある紅茶をアキに渡す。

アキ

あ、何から何までありがとうございます。

ナレーション

アキは美味しそうに紅茶を飲む。

愈史郎

…アキさんは、鬼が怖くないんですか。

ナレーション

ぼそりと、愈史郎が呟く。

アキ

怖くはないです。
彼らをを説得して、家に連れ帰るぐらいですから。でも、怖いときもありますけど。

愈史郎

…そうですか。

アキ

でも、今話を聞いてくれている、愈史郎くんみたいに優しい方もいらっしゃいますから。

アキ

全部が怖いとは思いませんけどね。

ナレーション

ふふ、と彼女は笑って見せる。

ナレーション

すると、ドアが開き、珠世が出てくる。

珠世

前も見たとおり、特に誰にも危害は加えません。ただ、鬼舞辻無惨の支配を外す事は、鬼舞辻の目的に背くものです。
使い道には、気を付けるべきでしょう。

アキ

そうですか、手間をかけてしまい申し訳ありません。

ナレーション

アキは、頭を下げる。

アキ

それでは、お邪魔しました。
何か手伝える事がありましたら、言ってください。

ナレーション

アキは、ドアを開けてそう言う。

珠世

はい、また来てくださいね。

愈史郎

ﾍﾟｺﾘ

ナレーション

アキは手を振りきた道を戻る。

ナレーション

アキは、歩いていると思いだす。

アキ

(もしかして、今日柱合会議だっけ。あ、あれど忘れしちゃいました。)

？

＿＿＿キ、＿アキ!

アキ

は、はっい。

？

…柱合会議、また忘れたのか？

アキ

と、冨岡さん、ビックリしました。

…はい、わ、忘れま、した。

冨岡義勇

何回目か、わかってるのか。

アキ

……すみません。

ナレーション

彼は、呆れている。

？

…その声は、、ア、アキさん!

アキ

ん？冨岡さん誰か連れているのですか？

ナレーション

ひょこりと、赤みがかった髪の少年が冨岡さんの後ろから、でてきた。

竈門炭治郎

お久しぶりです❗あの山以来ですね。

アキ

あ、もしかして、竈門くんですか⁉

竈門炭治郎

覚えててくれたんですね。

ナレーション

ニコニコと赤みがかった髪の少年は何かを背負いながら、笑っている。

冨岡義勇

柱合会議が終わり、話していたんだ。

竈門炭治郎

冨岡さん、いろいろ抜けてます…。

アキ

竈門くん、柱合会議にでたんですか⁉

竈門炭治郎

はい、ちょっといろいろあり、、、

ナレーション

竈門炭治郎は、困った顔で頬をかいた。

冨岡義勇

今度は来るようにな。

アキ

すみません。

竈門炭治郎

それでは、アキさんまた‼

アキ

はい!お大事に。

ナレーション

冨岡は、スッと手を上げ、竈門炭治郎は手を大きく振って去っていく。

アキ

またやってしまいました。これからは、気を付けないと…。

ナレーション

アキは、急いでお屋敷に戻っていった。

きめつのみんなに愛される。

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