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文學学園物語

第19話 - 物語1章拾玖話　訓練(弐)&登校前

2024年11月23日

#文スト

#学パロ

#オリキャラ注意

#シリアスだったりギャグだったり

葉曖麗奈　不定期

叶夢

………〔目を閉じて〕

叶夢

(出す、出すかぁ……)

叶夢

(出すつったらあれかな……蛇口から出る水とか……？液体ならそんな感じ……)

叶夢

……(そういうの意識してやってみたら案外出来るかも…？)〔目を閉じた儘手を前に翳し〕

翳した手から勢いよく液体が流れ出て、翳している方向の壁に当たっている

叶夢

出来た……けど…………

叶夢

と、止まらねぇぇぇぇっ！？〔手から液体が壁に向かって流れ出た儘焦って〕

太宰　治

何かをイメージしてやっただろう？止めるイメージをしたら止まる筈だ

叶夢

止める……(さっきは蛇口から出るイメージ……)

叶夢

……(…なら、締めれば……)〔再び目を閉じて〕

流れ出る勢いが段々無くなっていき、暫くして出なくなる

壁は少し溶けている

叶夢

と、止まった………

太宰　治

普段傷付かない壁が……溶けてる……

織田　作之助

……会議の時に聞いていたが……本当に危険だな……

叶夢

蛇口イメージで、やってみたらこんな事に……〔すこしショボくれ〕

太宰　治

蛇口をイメージしたから悪かったんじゃないかい？

叶夢

じゃぁ他に何があるんだよ……

太宰　治

ん～……そうだなぁ………

太宰　治

……織田作は何かあるかい？

織田　作之助

俺か？

織田　作之助

………シャボン玉、とか……

叶夢

…………お前みたいなタイプからシャボン玉とかの単語が出てくることに今一番驚いてるわ……

織田　作之助

？可笑しかったか？

叶夢

いや、うーん……別、に…？

叶夢

意見欲してたからな、太宰が

太宰　治

元々欲しがっていたのは叶夢君だろう？私は聞いてみただけさ

太宰　治

………まぁ、確かにシャボン玉をイメージして

太宰　治

球体で出したら被害がないかもね

叶夢

………確かにな……〔目を閉じ、再び手を前に翳し〕

叶夢

………(……シャボン玉………シャボン玉……)

暫くすると、手のひらサイズの球体が出来て、浮遊している

叶夢

……お、おぉ～……！〔それを見て目を輝かせており〕

太宰　治

おー、ほんとに出来ちゃった

織田　作之助

シャボン玉にしては大きいな

叶夢

シャボン玉じゃねぇかならな？危険物そのものだぞこれ

太宰　治

自分で出していて言うのかいそれを………

叶夢

周知の事実だから大丈夫だろ

太宰　治

それもそっか……

叶夢

…んで、これからどうすれば良いんだ…？

太宰　治

ん～、それじゃぁその球体を動かせるか、やってみたらどうだい？

叶夢

…動かす……〔人差し指で球体を指して、上に指していた指を動かしてみて〕

球体も同じように動いて

叶夢

……なんか面白いなこれ〔自分の目の前に指を移動させてぐるぐるして球体を動かしてる〕

太宰　治

では今度はその球体を複数作ってみようか

叶夢

？これを？……出来るか？これ……

太宰　治

やってみたら案外出来るかもしれないから、ほらほら～(笑顔)

叶夢

急かすな……〔目を閉じ、集中して〕

織田　作之助

……！お前等っ！

ガシャーンッ！

と音がして体育館の中に大量の石が入り込んで来て、叶夢達に当たりそうになる

叶夢

………〔液体で大量の石を全て防ぎ〕

叶夢

……あっぶねぇな…当たったらどうすんだ……

二人

…………(唖然)

太宰　治

叶夢君…？

叶夢

ん？なんだ太宰

太宰　治

…全て、よく防げたね…？

叶夢

まぁ投げられたやつを躱したり受け止めたりする回避能力諸々は虐められてた時に身に付けたから

叶夢

それじゃねぇの？

太宰　治

いや、そうではなくて……

太宰　治

よく、異能を使って防げたねって意味

太宰　治

ちゃんと使っているの今日ぐらいでしょう？

叶夢

え？………うっわほんとだ…

織田　作之助

無自覚…か……

太宰　治

君自身が不思議生命体過ぎて本当に疲れてくるよ……はぁ…

叶夢

えぇそんな？そんななのか？

叶夢

……そんで、複数個球体を作るんだったっけな……〔ポンポン球体を10個程出し〕

叶夢

…これでいいか？

太宰　治

凄いポンポン出すじゃないか……

太宰　治

先程の集中してますよ感は何処に……

叶夢

さぁ、何処行ったんだろーな？

叶夢

まぁコツ掴めば案外何とかなったわ……んでこれ、どうすれば……

太宰　治

私の異能で消すのが一番早いけれど………

太宰　治

……自分でどうにか出来ないか、試してみたらどうだい？

叶夢

どうにかって……あ、いや……出来るかも…？〔出した球体達の前に手を翳す〕

球体はその儘叶夢の手の方へ吸い込まれていき、無くなる

叶夢

…出来た…(困惑気味)

織田　作之助

おめでとう(拍手)

叶夢

ありがとう…？

太宰　治

これは…取り込んだ…？

太宰　治

………取り敢えず、出した物を何とか出来るらしくて良かったよ

叶夢

…取り敢えず、休憩しね？…何か疲れが……〔座り込んで〕

太宰　治

体力ある筈なのに疲れるの早いね？

太宰　治

異能の使いすぎか何かで疲労が早く溜まったかな？

太宰　治

まぁ、先程から君しかあまり動いていなかったし、休んでおいてね

太宰　治

……さて、織田作～！面白い話があるのだけれど聞くかーい？

そう言って太宰は織田の方に行き、二人で話してる

叶夢

…………(確か鞄…鞄に水入ったペットボトルいれてた筈……)……あ、あれ…？

叶夢

……ない…

織田　作之助

どうした咲華蛇

叶夢

……鞄が、無い…

叶夢

幸いスマホやらはポケットに入れているから問題ねぇけど……

太宰　治

鞄って…あの黒いショルダーバッグの事かい？結構中に入りそうな……

叶夢

そうそう、それが無い

織田　作之助

……盗まれたんじゃないのか？

叶夢

えぇ……どうしたもんか………

叶夢

あれ唯一焼けてなかった物なのに……

太宰　治

うーん……盗まれそうなタイミングって…

太宰　治

特訓中か、先程の大量の石が降ってきた時ぐらい……

太宰　治

……まず、石が降って来ること自体が可笑しい……

太宰　治

何らかの異能？…でも叶夢君の鞄を盗む理由が………

叶夢

………まぁ良い、一寸水道で水飲んでくるわ、喉乾いてしょうがねぇ………〔立ち上がって出入り口の方に行き〕

太宰　治

行ってらっしゃ～い

外

叶夢

…………っあ゛～…頭痛ぇ……〔頭抑えながら〕

叶夢

…しっかし……誰が俺の鞄なんか盗んだんだ？…まぁ大方、虐めの類だろうが

叶夢

……って事は…………〔明らか面倒臭いという顔をして〕

その後色々特訓しまして…(面倒臭くなった)

次の日

叶夢

おっしゃぁー！完全復活じゃボケェ！

太宰　治

起きて早々暴言辞めてくれなーい？

太宰　治

煩いし読者が吃驚するでしょ

中原　中也

メッタ……ってか、手前ェが起きてるなんて珍しいな…？

中原　中也

今日は槍でも降んのか…？

太宰　治

ねぇ酷くない？？私だって起きる時は起きるよ

太宰　治

逆に叶夢君が私達より遅く起きているのに驚く筈だろう？

叶夢

あー…えぇっとな……

叶夢

1時ぐらいにベッドから転げ落ちて顔面から落ちてな……

中原　中也

それ大丈夫だったのかよ？？

叶夢

大丈夫だったぞ

叶夢

なんか知らねぇが丁度クッションが良い感じにあって、その上に転がっただけだったからな

叶夢

その後また寝直したら……こんな時間に……

太宰　治

…？あれ？叶夢君の部屋にクッションなんてあったかい？

二人

………〔顔を見合わせたり太宰の方を見たりして、やっと理解する〕

二人

心霊現象…！？

太宰　治

絶対に違う………とは言いきれないのだよ～……

太宰　治

なんせ此処は異能力者の集まる学園…心霊現象に近い事を出来る者が居ても可笑しくない……〔はぁ、と溜息をついて〕

太宰　治

もし居たとして、軽い悪戯か、其とも何かの予告か…

叶夢

……多分、深く考えないほうが良いと思うぞ…？

叶夢

それより学校行かねぇと……

太宰　治

あ、行くの君達二人だけだから、行ってらっしゃーい〔ソファーに寝っ転がり笑顔で〕

叶夢

ズッル……

中原　中也

彼奴元気に見えるが銃弾貫通してんだよなー…

叶夢

病院は？

中原　中也

今日行くらしいぞ？…まぁ、行くとは思えねぇが

太宰　治

流石に行くよ……痛いの続くの嫌だし

二人

あぁ、そうか〔興味無さげに〕

太宰　治

二人して私の扱い酷くなぁい？私泣いちゃうよ？

叶夢

泣くっつっても…お好きにどうぞとしか言えねぇ…

中原　中也

俺は泣いて貰って構わねぇぞ？動画できっちり収めとくからよ〔ニヤニヤしながら携帯構え〕

太宰　治

うっっわ……ほんと良い性格してるよね

太宰　治

一番痛い方法で死んで地獄で少しは善性と言うものを学んで、私の知らない場所で生まれ変わった方が良いよ

太宰　治

そうしたらそなちっぽけな脳味噌の単細胞ぐらい辞めれるんじゃない？

中原　中也

あ゛ぁ゛！？そういう手前ェこそ善性っつぅもん学んで一から人生やり直してこいや青鯖野郎がっ！

太宰　治

君の語彙って青鯖とかしか無いのかい？

太宰　治

もう少し別の語彙を入れた方が良いと思うよ～

太宰　治

……あそっか、脳が小さ過ぎてそれすら考えられないのか～！

中原　中也

んな事ねぇわ！手前ェと違ってちゃんと授業受けてるからな！

中原　中也

それぐらいの事簡単に出来るわ！

太宰　治

じゃぁ今すぐやってみてよ、私にはたーっぷり時間があるから、暇潰しに聞いててあげる

中原　中也

上等じゃねぇか…やってやんよ……

叶夢

…(これ長くなりそー……先学校行っとくか)

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