さく
さく
さく
さく
黄
またいつもの日常。
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昔からコンピュータをいじるのは好きだった。
動くより頭脳を使うのが好きだから。
ハッキングなど、銃の在庫確認など 外に出ない分これが僕の仕事だった。
ここにいれば、 食事も寝場所も、居場所も困らない。
これでいいのかな
黄
黄
黄
僕は元々体が弱くない
僕がこの組織に入ったのも 半ば無理矢理に過ぎないのだから。
~夜~
黄
僕ら部下にはそれぞれ部屋がある
....と言ってもこんな壁も薄い ボロ部屋しか与えて貰えない。
黄
僕は頭を使うのが好きで 本や難しい技術にも挑戦していた。
機械いじりが好きなのもその証拠だ。
裕福....と言えばそうでも無いが 幸せだったのは間違いない。
壊されたのはその後だ。
家に帰るとここの人達に 両親は殺されていた。 理由は至って単純『邪魔だったから』
僕の姿を見た奴らは僕を殺すなりせず 僕を連れてマフィアの一員にした。
銃の構え方が違うと殴られることもあったし、蹴られることもあった。
僕のハッキング能力を見た奴らは 僕に様々な仕事を与えた。
黄
お父さんとお母さんに会いたい
けど、こんな未練がましい気持ちで終わらせたくない....そんな気持ちが交互にやってきて吐き気がする。
黄
ブツンッ
黄
突然部屋の電気が消えた。
外は騒がしくよく耳を澄ますと 銃声などの音がきこえる。
黄
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僕は音もたてずに物陰に隠れて 敵が来るのをやり過ごした。
黄
頭の中で思考をグルグルさせていると、
赤
黄
人の声がした。
赤
黄
暗闇に慣れた....っと思った瞬間 視界がひっくり返り床に倒れる。
赤
赤
黄
赤髪......だろうか、 頭に生えているのは犬の耳......?
赤
赤
『紫ーくん』.... stpr苺組のボスだ....。
赤
赤
黄
抵抗する気力も起きない、 僕はその人に素直に従った。
青
青
黄
外に出ると周りには人が 倒れていて血溜まりがある。
青髪の人の顔には盛大に殺し合ったのか返り血が着いていた。
赤
青
青
黄
僕の顔をじっと見つめてくる。
返り血が無ければ可愛い顔してるのに、、
紫
赤
黄
音もなく僕の背後に現れる。
実物を見たのは初めてだ。 若々しい見た目をしている。
紫
黄
紫
黄
一体何をされるのか何を言われるのか 僕は分からないまま黙っていると、
紫
黄
思わず声が漏れる。
紫
紫
紫
黄
正直びっくりした。
仮にも敵同士なのに 警戒もせず僕に話をもちかけてきた。
紫
黄
紫
黄
正直、罠という可能性もある。
油断したところを......なんて、 よくある事だから。......でも、
黄
紫
黄
黄
僕は、 この人について行くことにした。
黄
数ヶ月経ったある日、 あの時の話をされた
青
赤
黄
ここの暮らしはだいぶ慣れた。 あそこにいた時よりとても快適だ。
赤
青
黄
紫
赤
お風呂上がりか髪を拭きながら 部屋に入る紫ーくん。
黄
紫
紫
黄
資料を受け取り片手で 僕の頭を撫でる。
黄
あの時は、 確かに殺されたくなかったのもある
......けど、
紫
彼の笑顔が、優しさが 僕の心を惹いたのが理由だ。
黄
これが、元敵同士だった 僕と紫ーくんの出会いだ。
黄くん編_終了。
コメント
15件
元々敵同士が一緒になんの何か感動的… 紫ーくん心広すぎやぁ…
なんやかんや嬉しそうに見える黄くん好き
黄くん、、頑張ったね… 紫ーくんという優しい人の元で幸せいっぱいに暮らしてください… 私が、両親は生き返らせるので…(?)