テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
薄暗く、薄ら入ってくる光 足を踏み込む度、どこからか 水の音が聞こえてくる
此処は、僕の亜空間 僕だけが作れて、 僕だけが開け閉めができる
僕が生きている限り、 この空間は出来続ける
@ 水
気持ちが揺らいだ時、 苦しい時、悲しい時、辛い時 何処か人生の分かれ道に出会った時 僕は此処に来た
この空間だけが、僕を優しく 招き入れてくれる
@ 水
この子は、僕が亜空間を作って 自分で入った特に、元からいた子
姿、形ははっきりとは見えないけど 僕と同じ水色の髪の毛だ
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
自分の心より先に声が出る 話してるうちに、目頭に涙が溜まる
@ 水
@ 水
@ 水
僕の手に、涙がポタポタと落ちる そんな僕の手を、あの子は握った
手は暖かかった、安心した
優しい言葉をかけられるだけで 心がギュッと縮められる
あの子の声を聞くだけで、 また涙が溢れそうになる
心の真っ黒な部分が スーっと消え去っていく感じがする
@ 水
気づいたらもう、涙は出なかった
@ 水
@ 水
僕がそう言うと、あの子は 姿が薄くて見えないながらも、 にっこりと笑った
そういえば、あの子の名前を 聞いた事がない
そういえば…僕って初めて来た時 「水」って自己紹介したっけ…?
姿が10才ぐらいの少年だけが分かる あの子は…何者?
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
何か、理由があるのかもしれない 僕は思わず聞こうとした口を塞いだ
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
あの子…いや、スイの明るくて 無邪気な声を初めて聞いた気がする
スイは、元々大人しくて、冷静で 大人みたいだったから、 スイの見た目が幼いだけで、 中身は大人だと勘違いしていた
ちゃんと見れて無かったな、僕
@ スイ
@ スイ
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
@ 水
コメント
1件
次回♡1000