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次回 ♡1000 最近生麦生米生卵が言えるようになった
亜空間から出ると、 もうさっきみたいな不安や、 息苦しさはなくなっていた
周りを見てら、誰もいない 自分から選んで1人になった癖に、 何なんだろうこの虚しさは…、
@ 青
ふとドアが開いた音がすると 思ったら、ドアの向こうに見える姿
群青の瞳があった
@ 水
@ 青
青くんは半分ぐらい開けたドアの 向こう側から、僕に話し始めた
@ 水
@ 青
@ 青
@ 水
@ 青
@ 水
@ 青
青くんはそう言うと、 そっとドアを閉めた
受け取った紙は青くんがギュッと 握っていた跡が残っていた
それでさえも、心が暖かくなった
よく見ると、これは紙ではなくて 折り紙で作られた手紙
部屋に置いてあった折り紙を 使ったのだろう
@ 水
水さんへ
まろ さっき 水さん こまらせて ごめんなさい
まえ じどーそーだんじょ って人 が まろたち の 家 に きたんです
でも じどーそーだんじょ の 人 は まろ を 助ける って 言ってた けど たすけなかったんです
おかぁさま と おとぉさま から お金 を もらってたんです
そのとき 桃 が 「もう おとな を しんじたら ダメ」 「きれーごとしか言わない」って 言ってたんです
桃 の 言うとおり おとな を しんじなかったら らく でした
もう もとめないでいいから すっごく らく でした
だから いつもどおり 水さん は わるい人 だと おもってました
ごめんなさい
@ 水
兄弟達の知らなかった1面 児童相談所の人が裏切り…、 両親がお金を手渡す…
皆の絶望の顔が見たかったって訳か なんて残酷な…
@ 水
まろ 水さん の おはなし すきです でも まだ こわいんです
おはなし は こわいけど まろは お手がみ とか が すきです
まろ は はなせないし 1人 で うごけないんです
こんな ぼく でも すてないで いい子に します
わがまま も 言いません まろは ぱん 1こ で ににち は すごせます
だから すてないで ください
さいの いふ
@ 水
この子達は一体どんな環境で 育って、何を見て、何を聞いて 過ごしていたんだろう
気づけば僕は、便箋を取って ペンを握っていた
青くんへ
お手がみ ありがとう とっても うれしかったよ
ぼくも お手がみ が すき だから お手がみ で はなしてみたいな
青くん が どんな子でも ぼくは すてるつもり も ないよ
なにを はなしても かいても だいじょうぶだからね
まえ の ことは もう きにしないで ぼくは おこってないよ
また お手がみ くれると うれしいな
ほとけ
@ 水
水がペンを置くと、ドアから足音が 聞こえてきた
@ 桃
@ 水
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 桃
@ 桃
@ 水
@ 桃
@ 水
こんな感情、抱いたらダメなのに 俺の口からどんどん出てくる
水さんが、悪者にしか見えない あの人のようにしか見えない
この人は…、お金を貰ってるの?
また絶望しかないのか
いや、違う、違う
この人はちゃんと、俺らを 愛してくれている、愛されてる
水さんは、そんな人じゃない 絶対、違うはずなのに
何なの?これ
もしかしたら、捨てられるかも また、痛くて辛くて…孤独な地獄が…
@ 桃
@ 桃
@ 桃
@ 桃
@ 桃
あぁ、またやっちゃった
俺の味方は、もう居ない こんな大声だから、皆も多分 気づいている
兄弟達に、嫌われたかもしれない
「能力」の事を聞いたのも 水さんとの距離を、共通する事で 少しでも縮めたくて、聞いたのに
どうして俺は、空回るの?
折角水さんが、優しく手を 差し伸べてくれたのに
@ 桃
@ 水
@ 水
@ 水
@ 赤
@ 白
そう声を掛けられた時には もう桃くんは家を出てて、皆が僕を 心配している瞳で見つめていた
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 水
@ 赤
@ 水
無理矢理にでも口角を上げる
今すぐにでも泣きそうな皆に 背を向けて、僕は戸を開けた
皆より悲しんでどうするんだ、 泣いたらダメ