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作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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扉がノックされる音が聞こえた
返事をすると、扉が開かれ、医師が入ってくる
医者
向井康二
誰やろう
メンバー？いや、メンバーは流石に来ないか
やって、あれだけのことを照兄に言ってもうたんやから
医者
俺の顔色を伺うような医師に不信感を抱いたものの、気の所為かと思い
向井康二
と、返事をした
医者
医師は後ろにいた俺に会いたい人に声をかけ足早に去っていった
何か急ぎの用事でもあったのだろうか
医者も大変やな
でも、そんな呑気なことを考えている暇はなかった
入ってきた人を見て、息を呑んだ
向井康二
掠れて上手く出ない声と比べ、言いたい言葉は次から次へと心から溢れてくる
でも、それらは外に出されることなく俺の中に溜まっていく
なんで、どうして
それがずっと頭の中をグルグルしていた
向井康二
向井康二
岩本照
岩本照
感情が読めない顔で返事をする照兄
そんな照兄と違って俺の頭はパンクしそうだった
岩本照
深澤辰哉
阿部亮平
病室に入ってきたふっかさんと阿部ちゃん
岩本照
阿部亮平
深澤辰哉
優しく笑いかけてくれるけど、俺にはそれが眩しかった
眩しすぎて、関わりたくなかった
素直に、なれないし、なりたくない
どうしても、この人たちには素直になれなかった
向井康二
向井康二
深澤辰哉
向井康二
向井康二
本当は、立ち上がりたかった
立ち上がって、真正面で向かい合って叫びたかった
でも、今の俺の体じゃ無理だった
伸ばしていた足を曲げて降ろそうとしても、体が拒否をする
本当は、起き上がることで精一杯だ
少し足をばたつかせてしまった
変な風に思われてないだろうか
阿部亮平
頭の良い阿部ちゃんには分かってしまったみたい
岩本照
向井康二
向井康二
向井康二
向井康二
眩しすぎて、嫌になるから
元気なみんなと自分を比べて嫌になるから
結局、自己防衛で、みんなを傷つける
俺は、最低な人間だ
やから、キラキラしてるみんなは、こんな最低な人間と関わらんくていいから
向井康二
阿部亮平
向井康二
阿部亮平
ズバズバと言葉が放たれていく
"会いたくない理由"それは、みんなが眩しいから
俺が最低な人間やから
こんな人間とは関わらない方がいいから
でも、みんなは"そんなことない"と言うだろう
優しいから
向井康二
向井康二
向井康二
向井康二
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
向井康二
向井康二
向井康二
向井康二
久しぶりに声を荒らげた
ふっかさんが声を荒げるのだって、聞いたこともない
向井康二
向井康二
向井康二
阿部亮平
"嫌いや"
感情がコントロール出来なくて、思ってもないことを言ってしまおうとした
そこを何とか阿部ちゃんが口を抑えて止めてくれた
もし、そうしてくれなかったら俺らの関係はぐちゃぐちゃに壊れていた
阿部亮平
阿部ちゃんは力強く抱きしめてくれる
苦しいくらいに
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
向井康二
向井康二
向井康二
これ以上、俺の心を揺さぶらないで
みんなと、離れたい
俺は阿部ちゃんを力いっぱい押し、ベッドに潜り込んだ
岩本照
岩本照
康二が何を考えてるのか知らないけど、俺らはお前から離れるつもりは無い
康二がどんな体になったって
俺は、俺らは、お前を愛し続ける
"向井康二"という存在を、愛し続ける
だから、ちょっとでもいいから、頼って欲しい
康二の心が壊れていくのは、あまりにも見ていられないから
