テラーノベル
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橙色の空が静かな紺色に染まっていく。
道には部活帰りの少年や、 外食に出かける親子。
そんな人達の横を通って、私は帰宅する。
ピカッ
通り過ぎる自転車がライトを付けた。
1つ、街に光が灯った。
私の住んでいるマンションに着くと、 タイミングよく蛍光灯が光り始めた。
ピカッ……ピカッ……
1つ。……また1つ。
まるで蛍光灯が私に「おかえりなさい。」 と言っているようだった。
エレベーターを使って 最上階まで上がると、
そこにはとても鮮やかで 美しい夜景が広がっていた。
「ああ、綺麗。」
思わずそう言ってしまうような光景。
星空も素敵だけれど、
私はこの夜景の方が好きだな。
そんな事を思いながら
今日も私は扉を閉めた。
「ただいま」
「いつもの景色」
END
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