亜朱花
ん...んん......ん?
亜朱花
ここは...教室?
亜朱花
何でこんなところへ...?
凜叶
んん...ここどこ...?
雛花
いたた...頭が痛い...
凜叶
あの...ここってどこですか?
亜朱花
わからないです
どこかの教室なんだろうなとは思うんですけど...
雛花
ていうか、誰だかを知りたいんですけど
凜叶
じゃあ自己紹介しましょうか
凜叶
私は凜叶
雛花
私は雛花です
亜朱花
私は亜朱花です
マスター
どうも、自己紹介が終わったようだね
雛花
誰!?
マスター
俺はこのゲームの管理人だ
まあ、マスター...って言う方が呼びやすいんじゃないかな?
マスター
さて、君達には今から脱出ゲームをしてもらう
亜朱花
脱出ゲーム?
マスター
ルールは簡単
マスター
俺がいくつかゲームを用意しているから、それを全部クリアしていけばいいだけ
凜叶
クリアできなかったらどうなるの?
マスター
そのときは死ぬよ
雛花
ひっ
マスター
拒否権はないからね
マスター
拒否した時点で...
雛花
きゃあ!
マスター
だからね
凜叶
従うしかないってこと
マスター
そういうこと
亜朱花
で、いくつかのゲームに参加してもらうって言ってたけど、何に参加すればいいの?
マスター
まずは、『だるまさんが転んだ』だよ
亜朱花
だるまさんが転んだ...
マスター
そこのドアのところに鬼が立ってるから、あの鬼とだるまさんが転んだをしてもらう
マスター
1回までなら動いてOK
マスター
2回動いたら...首のそれ
亜朱花
!?
それまでは気付かなかったし、全然目立ってなかったが、首には首輪のようなものがはめられていた
マスター
動いたらそれが爆発して、首が飛んでいくからね?
雛花
うっ...うっ...ひっく...
凜叶
大丈夫!雛花!
凜叶
動かなければいいだけだから!
雛花
うぅー...
マスター
あの鬼にタッチすることによって扉が開いて、起爆装置が解除されるから
マスター
そしたら次のステージに進めるよ
マスター
どうする?やる?
亜朱花
...どうせ拒否権なんて無いんでしょ
亜朱花
ならやるしかないじゃない
マスター
わかってるじゃん
マスター
じゃあ、スタート
鬼
だーるーまーさーんーがーこーろーんーだ
亜朱花
(ゆっくりと...慎重に進んでいこう...)
鬼
だーるーまーさーんーがーころんだっ
雛花
えっ...
亜朱花
(フェイント!?)
鬼
雛花、うーごいた
鬼
だーるーまーさーんーがころんだ
雛花
っっ...
鬼
だーるーまーさーんがころんだ
凜叶
あっ...
鬼
凜叶、うーごいた
鬼
だーるーまーさんがころんだ
雛花
きゃっ...
鬼
雛花、うーごいた
鬼
起爆装置、爆発ー
雛花
いやぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!
肉の破片と血を飛び散らせながら大きな音をたてて地面へ叩き付けられた
亜朱花
...っ!!
凜叶
あっ...あっ...
私は雛花の前にいたので様子はわからなかったが、凜叶は雛花より後ろにいたようで、声はとても震えていた
鬼
1人死んだねー、次は誰かなー?
鬼
...誰も動かないねー
鬼
じゃあ再開ー
鬼
だーるーまーさーんーがーこーろーんーだー
鬼
...
鬼
だーるー...
鬼
た...タッチ...され...ちゃ...た...
鬼
も...と...あそ...び──
鬼
ガクン
亜朱花
扉が開いた
凜叶
起爆装置も外れたね...
凜叶
でも...こんなゲームがまだまだ続く......
亜朱花
出るためには...やらなきゃなんだよね......
亜朱花
(雛花...短い間だったけどありがとう...)
凜叶
...よし、行こうか
亜朱花
...うん