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栗原 紬希

……なりたい

栗原 紬希

善くんの、彼女になりたいよ……っ

伊東 善

栗原 紬希

(言っちゃった…)

善は目を丸くさせた。

栗原 紬希

(でも"妹"のままでいたくない……)

伊東 善

……

善はほんのり顔を赤らめて紬希から目をそらす。

栗原 紬希

あの……

栗原 紬希

何か言ってくれないと……

伊東 善

……あ、いや

伊東 善

俺、告白とか初めてされる、から

栗原 紬希

ええっ!?

栗原 紬希

こんなかっこいいのにっ

伊東 善

いつもイケメンの理仁が隣にいるし……

栗原 紬希

でもっ

栗原 紬希

私は、善くんのことが好き、だから……

紬希はかぁっと顔を赤くさせた。

伊東 善

……はは

伊東 善

ありがとね

伊東 善

でも俺、紬希ちゃんのことそういう風に見たこと無かった

栗原 紬希

……っ

伊東 善

……でもっ

伊東 善

少し、考えさせてくれないかな

栗原 紬希

伊東 善

自分勝手で申し訳ないけど

伊東 善

真剣に考えたい

栗原 紬希

……!

栗原 紬希

あ、ありがとう!

栗原 紬希

じゃあ、そろそろ行くね

伊東 善

うん。またね

紬希はニヤニヤしながら保健室から出ていった。

伊東 善

……

伊東 善

はぁぁ〜……

善はため息をつきながら顔を赤く染めた。

伊東 善

何が「真剣に考える」だよ

伊東 善

この前まで紬希ちゃんを利用することしか考えてなかったのに

伊東 善

なんで紬希ちゃんのことになったら、俺は__

善はもう一度深くため息をついた。

「好き!」

「私と付き合って!」

栗原 紬希

えへ、えへへ……

紬希はベッドの上で少女漫画を読んでいた。

「ごめん」

「俺、好きな人がいる」

栗原 紬希

少女漫画の中の女の子は泣きながらその場を去ってしまった。

栗原 紬希

えええっ!!

栗原 紬希

振られちゃった……

紬希は少女漫画の閉じた。

告白すれば、

必ず結ばれる。

これが少女漫画の鉄則。

栗原 紬希

なのに……

もちろん、それは漫画の中であって

さっきみたいに振られることもある

もしかして

振られる確率の方が高いのかもしれない

栗原 紬希

……

私も

善くんに振られちゃうのかな

栗原 紬希

振られたら、

栗原 紬希

もう善くんとは話せなくなるのかな……

ズキンッと心が痛む。

栗原 紬希

それはやだ…

その時、

コンコンコンと扉がノックされた。

栗原 理仁

紬希。入るぞ

栗原 紬希

栗原 紬希

お兄ちゃん!

ガチャリと扉から理仁が部屋へと入ってきた。

栗原 理仁

母さんがそろそろ夕食__

栗原 理仁

……

栗原 理仁

どうした?

栗原 理仁

何かあったのか?

栗原 紬希

栗原 紬希

な、なにもないよ?

栗原 理仁

泣きそうな顔になってただろ

栗原 紬希

栗原 紬希

なんにも、ないよ

栗原 紬希

(善くんに告白したなんて口が裂けても言えない…)

栗原 理仁

……

栗原 理仁

何も無いわけないだろ

理仁は眉間に皺を寄せながらゆっくりと近づく。

栗原 理仁

なんで俺にはいつも何も言ってくれないんだ

栗原 紬希

……え

栗原 紬希

な、なんのこと?

栗原 理仁

もしかして

栗原 理仁

何か善に言われた?

栗原 理仁

俺が__

栗原 紬希

……?

栗原 理仁

……いや

栗原 理仁

なんでもない

栗原 紬希

お兄ちゃん…

栗原 紬希

なんだか3人で映画行ってから様子が変だよ?

栗原 理仁

……

理仁は俯いて口を開いた。

栗原 理仁

紬希とこれ以上一緒に居れなくなったら

栗原 理仁

嫌われたら…って考えると

栗原 理仁

すごく怖い

栗原 紬希

……!

栗原 紬希

(こんな、)

こんなお兄ちゃん、見たことない

お兄ちゃんはいつも頼もしくて

強くて__

栗原 紬希

……っ

紬希は理仁に駆け寄り、ギュッと正面から抱きついた。

栗原 理仁

はっ?

栗原 紬希

だいすきだよ!

栗原 紬希

お兄ちゃんがだいだいだいすき!

栗原 理仁

っ!

栗原 紬希

私がお兄ちゃんを嫌いになるわけないよ!

栗原 紬希

どんなお兄ちゃんでも大好きだよ!

栗原 紬希

たった一人のお兄ちゃんなんだもん……!

栗原 理仁

……

栗原 紬希

……

栗原 紬希

あの、お兄ちゃん……?

理仁の返事がないので、上を向いた。

栗原 紬希

理仁の顔は真っ赤に染まっていた。

栗原 紬希

真っ赤っか……

栗原 理仁

っ、

栗原 理仁

うるさい……っ

栗原 紬希

(ええぇー!)

栗原 紬希

(お兄ちゃんそんな顔できたの!!)

栗原 理仁

……

栗原 理仁

どんな俺でも好きでいてくれるって言った?

栗原 紬希

う、うん!

栗原 紬希

家族だし!

「家族」という言葉に理仁はぴくりと反応する。

栗原 理仁

……家族とか、

栗原 理仁

そういうの関係なくさ

栗原 紬希

……え?

栗原 紬希

(なんだかお兄ちゃんの雰囲気が……)

栗原 理仁

俺…__

ピコンッ

栗原 紬希

栗原 理仁

紬希はホッとし、通知音が鳴ったスマホを手に取った。

栗原 紬希

ご、ごめんね

栗原 理仁

…………

スマホの画面に表示されているのは善のメッセージだった。

栗原 紬希

(善くん……?)

「今から会えない?」

栗原 紬希

……!

栗原 理仁

紬希。さっきの話__

栗原 紬希

ごめんお兄ちゃん!

栗原 紬希

急用できたっ

紬希は慌てて外に出る準備を始めた。

栗原 理仁

え、つ、紬希

栗原 理仁

ちょっとまっ……!

栗原 紬希

ごめんなさいっ

紬希は急いで部屋から出ていった。

栗原 理仁

……

モヤモヤ…

栗原 理仁

(なに、なんだか嫌な予感がする)

理仁は紬希を追いかけようと1歩足を踏み出したが、ピタリと体を止めた。

栗原 理仁

……

俺にそんな"資格"はない。

死んでも、消えても、紬希は俺の妹で

俺たちは家族なんだ

……というのはただの建前

善に言われたように俺は、やっぱり怖いだけ。

紬希が俺の傍から離れていくのが

とてつもなく怖くて、自分からその1歩を踏み出す勇気がない。

栗原 理仁

……

栗原 理仁

(もしも、)

俺たちが本当の兄妹じゃなかったら

俺は紬希に

正々堂々、好きだと言えただろうか

女子

『はぁ!?どういうこと!?』

スマホの中から女子の怒声が鳴り響く。

伊東 善

だーから

伊東 善

もう会えないって

女子

『なによもう会えないって!!』

女子

『そっちからこの関係誘ってきたくせに!』

伊東 善

こんな中途半端じゃ

伊東 善

紬希ちゃんも、

伊東 善

……理仁も悲しむ

女子

『はぁ?なんで今栗原くんが出てくん__』

善はブチッと電話を切った。

そのまま連絡先をブロックする。

伊東 善

……よし

伊東 善

これで全員消せたかな

その時、遠くから善を呼ぶ声がした。

伊東 善

……あ

伊東 善

紬希ちゃん!

栗原 紬希

善くーん!

紬希は小走りで善に近づいていった。

伊東 善

ごめんねいきなり呼び出して

栗原 紬希

だ、大丈夫!

栗原 紬希

話ってなーに?

伊東 善

……

伊東 善

まず座ってはなそうか

2人はベンチに腰を下ろした。

私の大好きなお兄ちゃんたち

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コメント

6

ユーザー

お兄ちゃんと付き合おう、それか3人で付き合おう!!!!!

ユーザー

もしかしたら、付き合っちゃうかも!お兄ちゃんと付き合って欲しいです!投稿お疲れ様です!

ユーザー

物凄くお兄ちゃんと付き合って欲しいっすね、はい

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