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syp
気が付いたら口が動いていて
俺の脳は追いついてなかった
感情だけで口走っていた
『別れたいです』
その一言が言えなくて
言えたら楽になるって知ってる
でもこの家も
この可愛い部屋も
思い出も
全てなくなってしまう
syp
syp
もう、
全部どうでもいいや
syp
そう言って差し出したのは
こないだチーノと遊んだ時に買った
お揃いのネックレス
syp
シャオさんは紫で
俺は黄色
恋人っぽいやろって
照れくさかったけど
選んでる時の俺は
ちゃんと シャオさんのことが好きやった
『別れたい』
俺は飛び出した
振り返ると
何も考えられないような、
そんな顔をしている シャオさんがいた
浮気したシャオさんも悪い
スマホを見た俺も悪い
でも振る方にだって勇気いるんやぞ、
できることなら 振りたくなかった…!
でも今は距離が必要って思ったから
そのまま俺は家を飛び出した