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大吾side
駿と謙杜から「流にぃが大変!」と聞いてなるべく静かに、 でも早く階段を駆け下りると、恭平が流星の背中を擦りながら ずっと声をかけてくれよった。
大吾
恭平
大吾
もう一度ありがとう、と伝えると少し照れたのか 「うっす」と言って双子を2階に連れてってくれた。 ほんま、恭平がおってくれて良かったわ。
流星
大吾
流星
大丈夫、おるからな、って流星のギュッと瞑った目を 優しくなぞると緊張して強張っとった表情が ちょっと落ち着いて、ゆっくり目を開けてくれた。
流星
大吾
ぎゅううと痛いほど掴まってくれる流星。 肩口におる顔を見るとまた目を瞑ってしもうとった。
大吾
流星
大吾
確かに、音に敏感になっとるから 流星の言う通り補聴器を外してやりたいけど、 前にこれよりは軽い状態になったとき、補聴器を外して 俺の声も聞こえなくなってさらにパニックになったことは 記憶に新しい。発作も長く続いたし、 もうあんな姿は見たくない。 右手は俺の服をギュッと握り、左手で泣きながら カチャカチャと補聴器を触る流星の姿は痛ましい。
流星
大吾
震えている左手をギュッと握ってやると強く握り返してくれた。 うん、大丈夫。俺はずうっと流星のそばにおるからな。 そういう気持ちを込めてトントンと背中を叩くと、 やっとペースが掴めたみたいでだんだんと落ち着いてきた。
流星
大吾
外したがっとったし、まだ雨は強いし、 雷はまた落ちるかもしれん。そう思って聞いてみたけど 流星は首を振って「大丈夫」と言った。
流星
きゅるきゅるなんて効果音がピッタリの上目遣いで そんなかわいいセリフを言われたら断れる人はおらんよ!! なんてバカでかい声で言いたいのをグッと我慢して 「疲れたやろ?寝ときなね。みんなここおるからな〜」と いいお兄ちゃんを気取る。 もちろん、頭を撫でることも忘れずに。
大吾
流星
大吾
流星
真っ赤な顔の流星にリビングから追い出されて、 仕方なく恭平たちを呼びに行く。 3人ともホッとした顔でよかった〜と言ってくれ、 駿は泣きそうやった。
謙杜
恭平
駿佑
わちゃわちゃと部屋を出ていく三人衆にほっこりする。
その後も、起きた流星にべったりで、 ちょっとでも呼吸が早くなったり流星が 怖がった素振りを見せると 全力で落ち着かせようとする3人。 ほんま、ええ弟たちを持った俺は幸せ者やなぁ。