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【再編】眠いね

第1話 - 【再編】眠いね

2018年12月28日

#不思議

#ホラー？

リス🐿️

12月2日

コウタ(弟)

ねえ兄ちゃん

コウタ(弟)

なんか最近ずーっと眠い😪

ナオト(兄)

んー？

ナオト(兄)

冬だからとか？

コウタ(弟)

なんか一日中眠いし😴

コウタ(弟)

何もやる気出ないし😩

ナオト(兄)

冬眠の時期でも来たんじゃないの

ユズ(姉)

ふふっ、そうねえ

ユズ(姉)

冬になるとだれでも眠くなるものよ😉

ユズ(姉)

それにしてもコウちゃんはよく寝るわねえ

ユズ(姉)

あらいけない！

ユズ(姉)

お昼準備するのを忘れてたわ！

ユズ(姉)

ちょっと買い物行ってくるね😉

ナオト(兄)

あっ…

ナオト(兄)

今日はおれが…

ドタドタ、バタン

ナオト(兄)

いつもユズ姉が買い物行ってくれる

ナオト(兄)

いつからか外に出てないな…

コウタ(弟)

兄ちゃん、前から眠くなることはよくあったけど、

コウタ(弟)

最近のはなんか違うの

コウタ(弟)

寝落ちとかじゃなくて、ほんとに突然すっと寝ちゃうの

コウタ(弟)

記憶がふわっと飛んじゃうの

ナオト(兄)

んー、なんだろな、、

ナオト(兄)

おれも最近やけに眠いな

ナオト(兄)

２日前からは特に

ナオト(兄)

ほんとは食欲もないんだよな

ナオト(兄)

食べなくても腹減らないし

ナオト(兄)

ユズ姉がつくってくれるから食べるだけで

コウタ(弟)

ぼくもおなか全然すかない…

コウタ(弟)

いくら食べてもおなかいっぱいにならないし

ナオト(兄)

いったい何なんだろな…

12月3日

コウタ(弟)

に、兄ちゃん

コウタ(弟)

こ、これ、、

コウタ(弟)

ナオト(兄)

ん？どうした？

コウタ(弟)

これ、なに？

ナオト(兄)

新聞でしょ、何に驚いて…

ナオト(兄)

えっ？

夕陽新聞

11月3日、家族4人で車に乗って出かけている最中に、反対車線から猛スピードではみ出してきた車と衝突したもよう。

女性(46)と男性(48)は死亡が確認され、後部座席に同乗していた二人の少年(兄17才,弟12才)は意識不明の重体で、今も回復の見込みがたっていない。

ナオト(兄)

えっ、たしかにその日は出かけたけど…

ナオト(兄)

ユズ姉は部活の合宿行ってたけど

ナオト(兄)

おれらの年齢も全部同じ…、、

ナオト(兄)

母さんと父さんの年齢も同じだし、もういないことまで…

コウタ(弟)

ねえ、どうなってるの？

コウタ(弟)

これ、ぼくらのこと？

事故当時の記憶がよみがえる

ナオト(兄)

はは、違う家族のことだよ

ナオト(兄)

おれらじゃねえ、よな

11月3日の記憶

ナレーター

家族4人で車に乗っている

ナレーター

車を走らせていると、前から車が猛スピードで近づいてくる

ナレーター

父親が必死にハンドルを切ろうとした瞬間

ナレーター

！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

12月3日

ナオト(兄)

あの時絶対おかしいって気づいたんだけど

ナオト(兄)

その車が速すぎて、避ける暇なんかいっさいなかったんだ…

ナオト(兄)

うぅ…

ナオト(兄)

ショックでぜんぶ忘れて記憶が飛んでたんだな

ナオト(兄)

はは、おれら意識不明の重体だってよ

コウタ(弟)

いやだ、いやだ…

ナオト(兄)

ははは、笑うことしかできねえ

コウタ(弟)

まだ、間に合うかな

コウタ(弟)

からだに戻れるかな

ナオト(兄)

どうだか

ナオト(兄)

ユズ姉なら知ってるかもな

ガチャｯ

ユズ(姉)

ただいま😆

ユズ(姉)

今日のお昼ごはんは親子丼だよーっ！！

ユズ(姉)

……？

ユズ(姉)

どうしたの？

ユズ(姉)

空気が暗いよ？

ナオト(兄)

なあ、ユズ姉

ナオト(兄)

おれら、死んだのか？

コウタ(弟)

これ見てっ

ユズ(姉)

えっ、あ…

ユズ(姉)

気づいちゃったのね

ユズ(姉)

そうね、それは正しい

ユズ(姉)

事故の連絡がきた日、母と父の遺体の確認をしたあと、病院にも行ったわ

ユズ(姉)

もちろん意識不明のナオトとコウちゃんに会うために

ユズ(姉)

そのあとここにきたの

ユズ(姉)

そしたらあなたたちがいた

ユズ(姉)

最初は何事かと思ったけど、本人にしかみえないんだもの

ユズ(姉)

話してみると、事故のときの記憶がすっぽり抜けている

ユズ(姉)

前と変わらず暮らしていけるって思ったの

ユズ(姉)

お母さんもお父さんもいなくなっちゃったけど、なんとかなるかもって

ユズ(姉)

それで、１ヶ月くらい、今日まで過ごしてきた

ユズ(姉)

一人じゃないのが本当に嬉しかった

ユズ(姉)

でも、限界が近づいているのね

ユズ(姉)

ごめんね

ユズ(姉)

ごめんね

コウタ(弟)

姉ちゃんは悪くないよ

ユズ(姉)

ううん、わたしも悪いの

ユズ(姉)

ナオトとコウちゃんの身体は、おとといこの世から去りました

ナオト(兄)

…

コウタ(弟)

…

ユズ(姉)

ごめんね

ユズ(姉)

わたしが現実逃避してたの

ユズ(姉)

もっと早く言ってあげたらよかったのかな

ユズ(姉)

“あなたたち意識不明の重体だよ”

ユズ(姉)

って

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