鮫と熊のとりかえばや物語

語り手は薄闇に座す

あなたは、偶然見つけた一軒の小さな店に足を止める。
看板もなく、明かりも弱い。
…けれど、なぜか気になって仕方がなかった。

あなたは好奇心に負け、扉を開けたその先には――
天井まで積み上げられた本、本、本。
ジャンルも時代もバラバラで、まるで“誰かの記憶の倉庫”みたいだった。

そして奥には、ひとりの男性がいた。
こちらに気づくと、まるであなたの来店を“知っていた”かのように彼は微笑んだ。

転生シンデレラ

毒林檎な本物の罪人の裏話

「ねえ、少しきいていかない？このお話はね、月の優しい光と同じような価値があるのよ〜」
語り手キララ・ステラが囁く、罪人達の興味深い裏話をきける小さな物語。

須梨槃特物語

世界一の忘れん坊である弟子の物語

釈尊の弟子であり、多くの経典に登場する「須梨槃特（スリハンドク）」をモチーフにした物語。「世界一の忘れん坊」である須梨槃特であったが、彼は釈尊の言葉を信じ、決して努力を怠らなかった。どこまでも純粋な信心を貫き、努力を続ける人が、勝利と福運の人生を歩んでいけることをわかりやすく伝える。