健三side
翌朝目が覚めると誠一くんのうるさい声が聞こえなかった。
誠一くんはまだ寝ているのでしょうか。
まどかさんの寝顔を拝みに私は教会に向かうことにした。
健三
え?誠一…くん?
まどか
健三。誠一が、
健三
なにかの間違い?あの誠一くんが?
まどか
残念だけど、間違いじゃないみたい。皆を呼んで。
健三
わかり…ました
まどか
全員集まったね。じゃあ、神託を読むよ
まどか
怒れる古の惡魔が 哀れなる【騎士ナイト】を救い穢れし村人も 残らず█救済して見せるだろう
まどか
だって。
健三
誠一くんを…許さない
雷夏
また、死体が上がるなんて思ってもみなかったよ。
仁
フッ。まるで助からねぇ患者を治療してる見てぇだな。
杖道
仁。
カゲチヨ
つ~かいつまで続くんだよ、この傲慢な救済劇は…
昨日と同様、席につくとすぐにまどかさんが話し始めた。
まどか
昨日、期限を付けなかったのが悪かった。
まどか
だから、今日は夕方までに悪魔を吊るそう。
期限をつける。それを聞いて、杖道さんが
杖道
どちらの仇も私がとってやろうじゃないか。
と言った。誠一くんとも仲が良かったので杖道さんは、悪魔を憎んでいるだろう。
それを聞き、司波仁が狂ったように笑い出した。
司波仁が声を出し笑うなんてありえないこと。皆が彼を見た。
仁
アッハハハハハ!おもしれぇ・・・
仁
今更何言ってんだよ、どうせこのまま全員死ぬんだろ!アハハハハッ
暫く、彼の乾いた笑い声が響いた。
その声に耐えきれなくなったかのようにカゲチヨが机を叩いた。
カゲチヨ
もうやめろ!疑ってばっかでなんにもなんねぇ。
カゲチヨ
だったら、オレが吊るされてやるよ!だから、もうやめろ!!
その場が静まり返る。次に口を開いたのはまどかさんだった。
まどか
なら、それで投票するけどいいの?
それを雷夏が止める。
雷夏
ちょっと待って。これを見て。
その手には、私のチョーカーが握られていた。
健三
は?なんで…それを?
雷夏
誠一の死体から出てきたんだ。
雷夏
なんで、誠一は君のチョーカーを持っていたの?
健三
違う!私は、昨日…。
まどか
健三…。見損なったよ。
健三
違うんです!まどかさん、話を…。
カゲチヨ
つ~か、悪魔がわかったなら吊るそうぜ。
杖道
そうだな。健三、お前が悪魔だったんだな。
仁
こんなゲーム、とっとと終わらせようぜ。
まどか
満場一致だね。
健三
ちがう…。私は…。
その日、新しい死体があがった
雷夏
健三は…悪魔じゃ、なかったのかよ。
雷夏
じゃあ、間違えた人を吊っちゃったってことじゃん。
雷夏
僕があぁ言ったからか?
雷夏
とりあえず、明日の話し合いで伝えないとだな。
まどかside
まどか
悪魔が一人でここまでうまくやれるはずがない。
まどか
裏切り者が、いるかも。
まどか
とりあえず、あの人を占おう。
ザッザッ(足音)
まどか
え、悪魔?じゃあ、健三は
ギィ
まどか
!?
ザシュッ
仁side
仁
マジで、耐えらんねぇ。
仁
つ~か俺、マジでメンタル弱いな(笑)
仁
…おっさんに心労与えるわけにも行かねぇし…。
仁
墓地なら、誰も来ねぇよな。
仁
あ、ペン忘れた。いいや。なら俺の血で…
ザシュッ
仁
来世じゃ、生き殺しにされねぇようにしねぇとな
ギチッ