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佐野 万次郎
佐野 万次郎
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佐野 万次郎
佐野 万次郎
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佐野 万次郎
アリス
今日は6時前に目が覚めた。
アリス
アリス
アリス
私は居間に寝させてもらった。
そのせいなのか、
この家に住んでいた頃の、
昔の夢を見てしまった。
でも、今は昔のように"マンジロー" いや、"佐野くん"とベタベタ仲良くする訳には行かない。
だって、もう私たち中3なんだもん…
そう自分に言い訳しないと今にも泣いてしまいそうだ。
ほんとは、
「10年前の友達だよ」
「久しぶりだね」
そう言ってもいいのに
彼はきっと私のことを覚えていない。
覚えていないなら、言っても意味が無い。
ただの変な奴って思われてしまう。
初恋の人にそう思われるのはとても辛い。
だから言えない。
なら、最初から少しずつ仲良くなればいい。
アリス
居候させてもらっているので、甘えてばかりではいけない。
私は ご飯を炊いたり、おかずをつくったりして少しでもエマちゃんが楽になれるようにした。
お爺さんもいるらしいけど、風邪をひいてるらしいのであまり話しかけない方がいいとエマちゃんに言われた。
アリス
そう呟きながら家事を淡々とこなしていく。
佐野 エマ
佐野 エマ
佐野 エマ
アリス
佐野 エマ
佐野 エマ
アリス
アリス
佐野 エマ
佐野 エマ
この家では家事はエマちゃんと私が分担してすることになった。
*
*
*
佐野 万次郎
佐野 エマ
私たちがご飯を作り終わったタイミングで起きてきた佐野くん。
まだ7時。
佐野 エマ
アリス
佐野 万次郎
アリス
佐野 エマ
アリス
佐野 エマ
佐野 万次郎
佐野 エマ
佐野 万次郎
佐野 エマ
やっぱ佐野くんは変わらない。
昔の佐野くんと重ね合わせてしまって、胸が痛い。
とても辛い。
10年前の、4歳の片思いとは違う。
これはホンモノの、
ホンモノの片思いだと実感してしまった。
佐野 エマ
佐野 万次郎
ピンポン
佐野 エマ
佐野 エマ
※背景夜ですが朝だと思ってください※
私は彼の姿を発見すると、嬉しくなって小走りで彼の元へ向かった。
佐野 エマ
龍宮寺 堅
佐野 エマ
佐野 エマ
*
佐野 万次郎
佐野 万次郎
佐野 万次郎
龍宮寺 堅
佐野 万次郎
すると遠くの方からアリスちゃんの「はーいっ」という可愛らしい声が聞こえてきた。
龍宮寺 堅
*
アリス
アリス
アリス
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
疑問を隠せない表情でケンちゃんは聞いた。
アリス
龍宮寺 堅
そりゃそうだ。金髪のかわいい少女がマイキーのお家に住んでたら誰でもびっくりする。
佐野 エマ
佐野 エマ
龍宮寺 堅
佐野 エマ
龍宮寺 堅
佐野 エマ
龍宮寺 堅
龍宮寺 堅
佐野 エマ
と、他愛もない会話をしながら私たちは学校へ向かった。
アリス
生徒
豊崎 桜
アリス
佐野くんとは学校の手前で別れた。
なぜなら、この辺の不良のトップと一緒にいたら誰でも恐がってしまうからだ。
恐がられて浮くのは嫌だ。
アリス
そう思いながら学校に着くと、昨日友達になった人たちが挨拶してくれた。
本当は私はひとりが良いんだけどな、と思いながら桜ちゃんと教室へ向かった。
教室に着いてからクラスメイトとお話していると、あっという間に時間が過ぎる。
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴ると、みんなはぞろぞろと自席に座っていった。
すると先生が教室に入ってきて、みんなは勉強モードに切り替わった。
先生
*
*
*
キーンコーン…
先生
その先生の言葉でみんなは給食の準備をし始めた。
生徒
生徒
教室が全体的にザワついてきた。
手を洗いに行く人や、友達のところに行ってお喋りする人もいた。
けど私は、手を洗いに行くわけでもないのに教室を出た。
なぜか佐野くんに会いたくなった。
アリス
同じ学年ということしか知らなかったので、会いに行こうとしてもなかなか見つけられない。
本当はひとりが良いはずなのに、どうしてこんなにも佐野くんに会いたくなっているのかは自分でも分かっている。
アリス
給食の時間の廊下は人が多い。
それでも諦めず探していると、
佐野 万次郎
と背後から名前を呼ばれ、びっくりした。
アリス
佐野 万次郎
ふふん、と鼻を鳴らして自慢気に立っている。
アリス
佐野 万次郎
アリス
佐野 万次郎
佐野 万次郎
アリス
佐野 万次郎
彼はそう聞こえるか聞こえないかくらいの大きさで呟いた。
まぁ、聞こえてしまっているけど…
彼はそそくさと教室に戻っていってしまった。
もしかして今のは…
脈アリの前兆…!?
そう思うとどんどん熱くなってきてしまった。
自分でも聞こえるくらい心臓が高鳴っている。
まさか、この恋…
成就する?!
ドンッ
私は壁を叩いてそんなわけない…と、心の中で何度も呟いた。
アリス
アリス
アリス
私はそう呟きながら自分の教室へと帰って行った。
アリス
時間は早く過ぎる。
もう下校の時間だ。
豊崎 桜
アリス
豊崎 桜
アリス
豊崎 桜
豊崎 桜
アリス
豊崎 桜
アリス
アリス
豊崎 桜
豊崎 桜
アリス
豊崎 桜
アリス
豊崎 桜
アリス
やっぱり、今日の佐野くんのあの言動にまだドキドキしているのだろう。
アリス
今日はひとりで帰ろう…
そう思っていたのに。
佐野 万次郎
現に私は今、佐野くんに方を組まれて下校している。
周りの目など気にせずに。
まぁ、周りに人は余りいないのが不幸中の幸い。
彼は、私の気持ちなど知らずに肩を組んでいる。
男女分け隔てなく仲良くしてくれる佐野くん。
それが逆に悲しい。
恋してる側からしたら友達として扱われているのが丸分かりだからだ。
彼にとって私は恋愛対象外。
叶わない恋をしてしまった。
アリス
佐野 万次郎
佐野 万次郎
アリス
アリス
佐野 万次郎
佐野 万次郎
佐野 万次郎
佐野 万次郎
アリス
アリス
アリス
アリス
佐野 万次郎
佐野 万次郎
アリス
すると彼は、私の手を引いて走り出した。
これ、手を繋いでるようにしか見えない。
…
アリス
恥ずかしくなって思わず少し叫んでしまった。
すると彼は
佐野 万次郎
佐野 万次郎
佐野 万次郎
そう言って止まらない。
いやいや君。
そういう問題じゃないんですよ。
心臓が砕け散りそうなんですけど。
やばい。もう意識するたびに好きが増えていっちゃう。
そんなことを考えてるうちにもうカフェに着いてしまった。
佐野 万次郎
佐野 万次郎
そう子供のようにカフェに突っ込んでいく佐野くん。
ん?
待て。
まさかこれって…
デート!?
いや違う。多分。
これはおやつタイムだ…!
アリス
佐野 万次郎
やばいやばい。
デート的なおやつタイムが始まってしまった…!
コメント
2件
マイキーとアリスちゃんが早く付き合って欲しい、、❣️ もうデートでいいじゃないの!アリスちゃん!! めっちゃ良かったです!卒業されるのですか?!おめでとうございます!!!
本当に投稿遅れてすいません!卒業シーズンで忙し(言い訳)かったのであまり書く時間が取れなかったんです…!ごめんなさい!早く投稿できるように頑張ります…!