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トン。
テヘルは柱を踏みつけ、全身を押し出す。
テヘル
テヘル
アイザック
テヘル
アイザック
テヘル
テヘル
テヘルは、ミュール・シャーウの一件から今まで、一度も集中を切らしてはいなかった。
余計なことは、考えない。
そうして、平静を保っていたのだ。
アッシャーの振る剣を見極め、ぴょんと跳び避ける。
そのまま上から剣を振り下ろす
その剣先は阻まれ、キンと冷たい金属と金属の当たる音がして
後ろからアイザックが攻撃、それから兵の邪魔で気を逸らし、テヘルがまた、今度は死角から攻撃。
テヘル
テヘル
このとき、確かにテヘルたちは強かった。
しかしアッシャーはアッシャーで、今まで王として、自由を自己中に振り翳せていた理由を証明するような──
そんな無慈悲な強さを持っていた。
テヘル
テヘル
テヘル
テヘル
テヘル
そこでテヘルは、フッと笑った。
テヘル
テヘルは大きく剣を振るった。
アイザックに目配せすると、彼もまた頷いた。
テヘルは更に一歩踏み込む
そしてアッシャーに正面から剣を振り下ろした。
テヘル
テヘル
テヘルは本当は、心の奥底でこの戦いが終わるのを恐れていた。
そうして考えなくてはならないことが自分に迫ることが
自分の犯してしまった"事実"が
──未来が、不安で仕方なかった。
それでも彼は、周りを照らす、太陽のように───
テヘル
空気を、操る。
アッシャー
アッシャー
アッシャー
それでも王アッシャーは、テヘルの剣を受け、一歩下がり、そして機敏に動いて優位な形でまた剣を振るう
アッシャー
ミュール
リナ
サナ
ミュール
ミュールの前に立ちはだかったのは、かつての──仲間。
ミュールは顔を上げ、姿勢を正し、キッと彼女らを見た
ミュール
ミュール
そしてミュールは踏み出した
リナ
サナ
サナ
ミュール
ミュールは手榴弾を投げる
咄嗟に彼女らは避けきれず、それでも傷ついた体をものともせず、向かってくる
リナ
サナ
ミュール
ミュール
ミュール
ミュールは手榴弾を再度投げ、それから彼女らに向かって発砲する。
と、自身も向かっていき、踵で頭を蹴る。
しゃがみ込んだ彼女に、ミュールは切なげな顔で言った。
ミュール
ミュール
ミュール
サナ
リナ
ミュール
ミュール
過去。これは、過去の記憶。
サナ
ミュール
ミュール
ミュール
ミュールが違和感に気がついたのは、脳のSOSからだった。
パン!と重い銃声が響き、ミュールの頭の中に響き渡る
ミュールは咄嗟に逃げの体勢を取る。
ミュール
ミュール
コツコツとヒールを鳴らしてこちらに来たかと思うと、ミュールの顔をグッと覗き込んだ
ミュールは畏怖さえ感じ、一歩後退る
ミュール
女はミュールの顎を掴み、目を見開き、しっかりと目を合わせる
細められ穏やかな印象だったその瞳は、今や強く光を帯びている。
ミュール
彼女はゆらりと揺れ、嗤った。