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⚠️ほのぼのでは無いです ハピエン保証 死ネタ(手前) 奇病パロ 超創作だけど同じようなのが知らないだけであるかも 主が奇病パロ超地雷なので既存のものよりもかなり可愛いです 青主人公 他メン友情出演 紫は出ない予定 他はわからん 紫さんの炎上について触れてます ギスギスしてるような描写あり ノベル風
青side 医「余命半年です。」 なんだか最近ずっと体が重たくて どうせ寝不足だろうと思いつつ一応病院へ行ってみた 大したことないはずだったんだけどなぁ… 医「病名は「急性失愛症候群」 本来の失愛症であれば精神療法で完治可能なのですが、急性であると精神療法では間に合わないのです。」 「急性失愛症候群」 聞いたこともない病名に驚いたが、粗方こんな感じらしい。 『突然人からの愛を受け取れなくなったとき、稀になんの前兆もなく心身に異常をきたす。 最後には、心臓発作で死ぬ。 致死率は ────70%。』 まぁ、心当たりはある。アリアリのアリだ。心当たりしかない。 まず、これは多分大して関係ないがたぴちゃんが実家に行った。 僕のアレルギーのせいだし、前にもあったから多分あんまり関係ない。 こっちが本題なのだが、我らがリーダーが炎上。 グループは一時的に活動休止のようになり、毎日立て込む話し合い。 朝から晩まで会議と電話対応と謝罪の嵐。 ましてや、あんなに信用していたリーダーのことだったせいもあり、メンバー同士疑心暗鬼に。 あいつもそうなんじゃないか あいつ、実は彼女いるんじゃないか。 てか、結婚してんじゃね? 挙句の果てには、子持ちなのではなんて憶測まで飛び交う。 いや、無理は無いと思う。 僕だって疑ったもん。 だって、僕らあんなにきゃぴきゃぴ活動してるけどこれでも20後半だ。 結婚してたって変じゃないし、現に昔のクラスメイト達は着々と結婚して行っている。 というか、下手すれば第二子誕生!なんて話まで聞く。 ただ、隠し通せるものかと言えばそんなことは無い。 社会人でキャストとしてであっても会社という括りの1部にある以上そんなこと隠せるわけが無い。 そんなわけで、今までは疑ってもいなかったのだが突然のリーダー婚約者&子持ち暴露。 疑心暗鬼にだってなるさ。 まぁ、結婚まで至っていなかったからバレていなかったのだが。 ただ、問題があるとすればそこからだ。 黄赤は年齢的にもキャラ的にも、言うほど疑われる位置に居ない。 そうなった場合誰がいちばん被害受けるって、紫ーくんを除いた年長者4人だ。 特に僕は、元々女遊び激しい方だったり、今のキャラもあったりでまぁ踏んだり蹴ったりなわけで。 表で一番に疑われたのは桃くんだったが、裏での桃くんを知っていればそんなことは全く疑えなかった。 で、まぁ結論今どうなってるかと言うとそれぞれがそれぞれを疑いあうなんていう、人狼のいない人狼状態だ。 せめて人狼がいたら決着が着くのに。 いや居ることが何よりも避けなければならない事態なのだが。 そこに、昔から疲れると甘えたくなるタイプの僕の性格が重なり見事にこうなってるわけだ。 治療法はと言うと、 『失った愛を取り返すこと。』 なんとまぁ難易度の高い。 ただ、診断からそろそろひと月が経とうとする今、僕の体調はみるみるうちに悪化していく一方だ。 また改めてグループが動き出したことによる誹謗中傷や、リスナーさんからの疑問の残るツイート。 さらには2ヶ月後に控えるドームライブに向けて活性化したリハーサルなど、新たなストレスや疲労も重なり悪化する一方だ。 早く声をかけなきゃ行けないとは思っているのだが、なかなかそう簡単に行かない。 意識すればするほど、声をかけるのが恐ろしくなってしまう。 桃「一旦止めてください」 青「っ、はぁッ…は、ッ…」 桃「なぁ、なんでそんなに息切れてんの?」 青「っ、ごめ、ッ…ごめん、…」 青「大丈夫だから、気にしないで…」 桃「もう止めねぇからな?」 青「うん、…」 また、やっちゃった。 赤「ねぇ青ちゃん、ちょっと今夜、行ける?」 青「…、うん」 正直、もう頭が痛くて、耳鳴りがして、めまいが酷くてご飯なんて食べれる体調じゃなかったけど、関係をこれ以上悪化させるのが怖くて、ついて行った。 青「ごめん、赤くん。着いてきたんだけど、僕あんま食べれそうじゃないから…」 赤「分かってる、顔見ればわかるよ」 「てか、ご飯じゃないし」 「俺ん家来な」 青「…うん、」 赤side 最近、青ちゃんの様子がおかしい。 リハではすぐへたれるし、声に覇気がない。 おまけに目には光が宿ってないし、挙句の果てには人に声すら掛けない始末だ。 まぁ、暴露の時、真っ先に彼を疑ってしまったことは事実だし、俺が手を差し伸べていいものなのかとも思うのだが、このまま壊れてしまうよりは良いはずだ。 赤「ねえ、青ちゃん」 「最近、体調悪いなぁとか思わない?」 青「…思わないよ、僕元気だもん」 赤「ならさ、明日俺とずーっと一緒にいてよ。」 「青ちゃんがもう嫌ってなるくらいまで、たくさん愛してあげる。」 青「え、」 「知ってるの…?」 赤「んーん、なんにも知らない。」 「でも、だいたいそんなとこかなぁって」 青「…ありがとう。」 青side 翌日、赤くんは本当にずっと僕といてくれて メンバーから気色悪がられるくらいには沢山愛してくれた。 そのせいか、今日はすっごく体調が良くて。 青「あの、赤くん」 「…っ、ありがと、」 それだけ言って、なんだか照れくさくて逃げちゃったけど。 今日は、あれ以来の病院だった。 医「余命1ヶ月半です。」 青「は?」 医「前回、余命半年と申し上げましたが、全く改善されず、もはや悪くなってます。」 青「あー、…」 医「本当に、死にたくなければ人と関わってくださいね。」 青「…はい、」 僕の病気に、治療薬はない。 いや、あるとすればそれは「愛」だ。 10がMAXだとすれば、今は0かせいぜい1くらい。 それを8や9くらいにできた時、この病気は良くなり始める。 僕、まだ死にたくないんだけど!!!!! 翌日 久しぶりに、桃くんをゲームに誘った。 桃「あ?珍しいな、青から誘ってくんの。」 「やるべ」 またその翌日、黄くんをとりあえず家に呼んだ。 黄「なんですか?急に。また家事でもさせる気ですか?」 青「んー?まぁそんなとこ?」 黄「やだ、帰る」 青「え、嘘だから帰んないで、」 「あの、一緒寝よ、…?」 黄「…え??」 「まぁ、いいですけど着替えないんで」 「僕ん家にしません?服なら貸します」 「僕青ちゃんの入んないもん」 青「喧嘩?」 そして、その翌日。 橙くんと飲んだ。 久しぶりのお酒は美味しかったし、いつぶりだろうってくらい沢山笑った。 みんな、こうやって声をかけて見るとすごく暖かくて、自分は何を恐れていたのかと不思議になるくらいだ。 だけど、現実は甘くなかった。 青「ッヒュッ、…」 え?何、急に。 青「けほっ、…かひゅっ、ぅ…ぉえ、ッ…」 リハーサル中だったのに、息が出来なくなって、その場に崩れ落ちてしまった。 赤「っちょ、大丈夫?」 「え、やばい過呼吸」 「どうしたらいいの…」 橙「青、落ち着き?」 「安心してな?誰も青ちゃんを悪く言ったりせぇへんで」 「ほら、俺に合わせてゆっくり息して」 青「っは、ッひゅっ…」 「のど、ッ詰まった…、ッげほっ、ゲホッ…」 橙「寄りかかってええで、戻してもええから、焦らんで」 青「っげほ、ッぉえっ…」 橙「…え、やば、救急車」 「青血ぃ吐いた」 黄「え、は、救急…何番だっけ、ひゃくとうばん…?」 桃「それ警察、119、落ち着いてかけて」 「俺スマホ向こうにあるんだ、」 「焦っても青良くならんよ」 青「ちが、う…だいじょうぶなの、もう、おちついた…」 「ちょっとだけだから」 橙「ほんまに?なんか大丈夫な理由あるなら、聞くで?」 青「っ、やだ…いえない…」 余命1ヶ月半だなんて。 ───そう言われてから、もう既に1ヶ月経ってるだなんて。 赤「ねぇ、青ちゃん」 青「ん?」 赤「おらっ!」 青「なにっ?!」 「うおっ、ドサッ」 あんなに軽くて、僕でも軽々持ち上げられたはずの赤くんに抱きつかれて 支えきれずに倒れてしまった。 まぁ、お互い下心はないんだけど僕が赤くんに押し倒されてるみたいな構図になってちょっと恥ずかしい。 赤「ねぇ、青ちゃん。」 「逃げずに聞いて。」 「…急性失愛症候群。」 「聞いたことあるでしょう?」 青「っ、なんで…」 赤「俺、元々それだったんだ。」 青「…え、」 赤「昔、俺の家庭環境が良くなかったことは知ってるでしょう?」 青「…うん」 こんなに突然、面と向かって話されたことはなくて身構えてしまう。 赤「それでね、俺、親友が居たの。」 「その親友、色々あってもう縁がなくなっちゃったんだけど。」 「俺、その時に余命宣告されたんだ。」 「余命半年。」 「まぁ、見ての通り生きてるんだけどさ。」 「俺、ずっと死にたかったんだ。」 「一回死んで、やり直したかった。」 「…こんな体に生まれて、あんな家庭に生まれて、」 「何もかも間違えてるって思った」 「だけどね、いざあなたはあと半年で死にますなんて言われたら、どうしようもなく怖かったんだ。」 「その時に俺を救ってくれたのは、知り合ったばかりの桃くんと紫ーくんだった。」 「ねぇ、青ちゃんもそうでしょう?」 青「…なんで、分かるの」 赤「知ってる?急性失愛症の弱点。」 「人から無償で、願わずに与えられる愛。」 「どんなに愛を強請っても、強請って渡される愛を受け取っても、良くはならないんだ。」 「医者がそれを言わないのは、患者がそれを聞いて諦めないため。諦めた途端、急激に進行の進む病だから。」 青「そう、なんだ…」 赤「ねぇ、青ちゃんは生きたい?」 青「もちろん」 赤「なら、みんなで青ちゃんのこと愛してもいい?」 青「うん、!」 赤「そっかぁ、良かったぁ」 「ちなみに余命は?」 青「…あと半月」 赤「あと半月ぃぃ?!?!」 「2週間じゃん!!なんでそんなに言ってくれないの?!?!」 青「だってさぁ…」 赤「ちなみに、両思いの恋愛感情が一番の治療薬だけど、どーする?」 「俺と恋、始めてみる?」 青「っ、ばかっっ!!!//」 赤「あはは、ごめんごめんw」 翌日、なんだかすごく体が軽くて いつもならしんどくてたまらないリハーサルがいつにも増して楽しくて 最近疎遠になりつつあった黄くんが僕に寄りかかって寝てて その横では桃くんがエゴサしてて その真向かいで橙赤がにやにやしてて スタッフさんからは生暖かい目線をいただいて なんだか僕も眠くなってきて、久しぶりの温もりに包まれて眠った。 目が覚めると、黄くんに抱きつかれてた。 黄くんは起きてるみたいだったけど、僕を挟んでスマホをいじっている。 どこだろうかと思ったら、まさかの変わらず楽屋。 ちらっと見えた時計の時間が正しく読み取れていれば、今はあんぷの子が使っているはずなんだけど。 💛「ししょー!!!まだ寝てるんすかー?」 黄「しーっ、分かんないけど可愛いから」 💚「黄くん、師匠にデレデレっすよね」 黄「うるさいっ」 青「…っ、〜〜〜”ッ//」 黄「あ、起きてる」 「青ちゃん、耳まで真っ赤ですよ」 青「ぅるさぃ、…っ、//ギューーーッ」 黄「うお、っ痛いですよ、許すけど」 青「ねぇ黄くん、このままお家連れてってよ」 黄「いいけど、寝癖はどうにかしてくださいね」 青「えっ”そんなに寝てた?!」 黄「嘘ですよ、今日は鳥の巣じゃないです」 青「よかったぁ」 愛不足から、次は愛の過剰摂取で死んじゃいそうです…