テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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魔女からの素敵な贈り物

第2話 - 恋人作り

2020年05月01日

#魔女

はーちゃん*

坂本　愛香

あ"ぁ～！！

坂本　愛香

もう！なんで彼氏できないかなあ！？

坂本　愛香

こんなにメイクもばっちしでファッションにも気を使ってるのに！

坂本　愛香

普通にモデルにスカウトされたことくらいあるのに！！

坂本　愛香

彼氏

坂本　愛香

ほしいほしいほしい！！

長澤　花蓮

愛香～♪

坂本　愛香

どした？？

長澤　花蓮

私彼氏できたで～♪

花蓮は関西弁でしゃべる元気女子

正直この子は苦手。

でも親友を演じ続けてる。

私賢いから。

坂本　愛香

えっ、彼氏？

長澤　花蓮

うん、そやで？

坂本　愛香

(嘘じゃん、なんで花蓮が？)

坂本　愛香

(私よりブスなのに？)

坂本　愛香

(意味わかんない。)

坂本　愛香

よ、よかった...ね？

長澤　花蓮

ありがと～

長澤　花蓮

てかなんでそんなカタコトなの？

坂本　愛香

え、そう？

長澤　花蓮

まぁ別にええけどなあw

坂本　愛香

(やっぱ18になっても彼氏できない私ヤバい？)

長澤　花蓮

そうだ、愛香...

珍しく花蓮はこそこそと話してきた。

坂本　愛香

なに...？

長澤　花蓮

彼氏できた理由教えたろか！)小声

坂本　愛香

小声(マジ？いいの？

長澤　花蓮

おん！

長澤　花蓮

あのね、実はある雑貨店にいったんよ)小声

坂本　愛香

小声(そうなの。

長澤　花蓮

そこの人魔女の格好してて、)小声

坂本　愛香

小声(今時？w

長澤　花蓮

その人、自分の困ってることに気づいてくれるねん)小声

坂本　愛香

小声(普通じゃない？

長澤　花蓮

いや、その後にね、魔法で自分にあった商品をくれるねん。ただやで？)小声

坂本　愛香

小声(まさか、魔法で？w

長澤　花蓮

本当なんだってば！

坂本　愛香

ほ～ん？

坂本　愛香

んで、どこにあるの？

長澤　花蓮

駅の前にレストランとカメラ屋あるやろ？

坂本　愛香

あぁ、あそこのね？

長澤　花蓮

そこの路地裏。

坂本　愛香

へぇ～、花蓮にしてはいいこと教えてくれんじゃん

長澤　花蓮

やろ？

坂本　愛香

ありがとう、学校終わったら行ってみる。

長澤　花蓮

ほ～い！

坂本　愛香

ここの路地裏？

坂本　愛香

人少なすぎでしょ

コツコツ

私はゆっくり小物屋に行く。

坂本　愛香

(ここか。)

ゆっくり扉を開ける。

坂本　愛香

あれ！？暗っ！

？？？

ようこそ。

坂本　愛香

えっ、どこ？

？？？

ここよ。

私は振り返る。

そこにはランプを持った『魔女』がそこにいた。

坂本　愛香

わっ！

ティティ(魔女)

私は魔女のティティ。よろしく

坂本　愛香

(綺麗な人...)

坂本　愛香

あの...

ティティ(魔女)

ここは雑貨店。

ティティ(魔女)

あなた、何かにお困りのようね。

坂本　愛香

えっ、なんでわかるんです？

ティティ(魔女)

あなたの周りに紫色のモヤモヤが出てるわ。

ティティ(魔女)

見ればわかる。

坂本　愛香

....

ティティ(魔女)

この水晶を見て。

私は言われたとおりにする。

坂本　愛香

何もうつらないですよ？

ティティ(魔女)

いや、私には見える。

ティティ(魔女)

あなた、恋人が欲しいのね？

坂本　愛香

っ！？///

ティティ(魔女)

えぇ、そういう方はいるわ。大勢。

ティティ(魔女)

いいでしょう、あなたにはこれを差し上げます。

ティティ(魔女)

坂本　愛香

(うえっ！？クモ！？)

ティティ(魔女)

これは蜘蛛のネックレス。

ティティ(魔女)

首からかけないけど。

坂本　愛香

ですよね、

ティティ(魔女)

この蜘蛛を毎日身に付けるといいわ。

坂本　愛香

それだけ？

ティティ(魔女)

ええ。この蜘蛛がこの世の男を糸で吸い寄せるようにしてくれるわ。

坂本　愛香

あの、おかっぱ頭の私と同じくらいの子、前に来ませんでした？

ティティ(魔女)

あぁ、来たわ、花蓮って子が。

坂本　愛香

あの子にはなにをあげたんですか？

ティティ(魔女)

本ね。

ティティ(魔女)

あの本に好きな人の名前をかくと必ずつき合える。

坂本　愛香

そっちの方がよくない！？

ティティ(魔女)

あなたはどちらからと言うとみんなにみてほしい感じがしたわ。

坂本　愛香

はあ。

坂本　愛香

じゃあありがとう。これ身に付けるわ。

坂本　愛香

(最近男子が話かけてくれる。)

坂本　愛香

(本当に蜘蛛のおかげ？)

長澤　花蓮

あの店行った？

坂本　愛香

うん！....

坂本　愛香

あっ、いや、まだ行ってない。

坂本　愛香

(物に頼ってない方がいいもん、花蓮には言わないでおこう。)

長岡　太陽

あの、坂本さん？

坂本　愛香

わっ、びっくりした...

坂本　愛香

太陽君だよね、どうしたの？

坂本　愛香

(え？まさかの生徒会長？)

長岡　太陽

あの、放課後またこの教室で待っててくれない？

坂本　愛香

(はえっ！？！？マジ...)

坂本　愛香

(死にそう....)

坂本　愛香

い、いいよ！

長岡　太陽

うん、ありがとう。

長岡　太陽

じゃあまた。

坂本　愛香

...

長澤　花蓮

やっぱ行ったんやろー

坂本　愛香

行ってないー！

坂本　愛香

信じられないってか！？

長澤　花蓮

なんやねんw

坂本　愛香

(すごい、蜘蛛のおかげだ...！)

放課後

坂本　愛香

(みんないなくなった...)

長岡　太陽

坂本さん！

坂本　愛香

あ、長岡くん！

長岡　太陽

早速なんだけど...

坂本　愛香

...

長岡　太陽

....

長岡　太陽

す、好きです。

坂本　愛香

っ！！

坂本　愛香

ほ、ほんとに！？

長岡　太陽

うん、だめ…かな？

坂本　愛香

そうなっ、私でよければ！

坂本　愛香

(すごい、大好きな長岡さんとつき合える！)

それから私はほぼ毎日太陽君と一緒に

映画観に行ったり、水族館行ったり

遊園地に行ったりと毎日楽しく幸せ。

でも、それと同時に視線が多くなった気がする。

そう、家にいるときも。

坂本　愛香

...

坂本　愛香

.....

坂本　愛香

やっぱり、だよね...

坂本　愛香

凄い数の視線を感じる....

坂本　愛香

怖い怖い怖い！！

坂本　愛香

太陽君！！

長岡　太陽

どうしたの？？

坂本　愛香

怖い...

長岡　太陽

え？

坂本　愛香

怖いの、家に居るときももの凄い視線を感じるの。

長岡　太陽

大丈夫？？

坂本　愛香

ううん、とてもじゃない！

長岡　太陽

よかったら僕の家くる？

坂本　愛香

えっ、いいの？

長岡　太陽

うん、暇だったしw

坂本　愛香

ありがとう

長岡　太陽

ごめんね、狭くて。

坂本　愛香

いや、いいよぜんぜん。

坂本　愛香

ありがとうね、

坂本　愛香

(ダメだ、まだ視線を感じる...！！)

長岡　太陽

じゃあ僕隣の部屋でねるからね？

長岡　太陽

何かあったら言って。

坂本　愛香

うん...

長岡　太陽

お休み。

坂本　愛香

おやすみ。

ガチャ、バタン

坂本　愛香

はぁはぁ、だめだ怖い...

坂本　愛香

(なんで？)

坂本　愛香

窓？

坂本　愛香

(でも、見たくない怖すぎる。)

坂本　愛香

あははっ、だめだやっぱり耐えられない。

坂本　愛香

そうだよね、

坂本　愛香

道具借りて偽物の恋をしたんだもの。

坂本　愛香

あははっ、恋人失格。

坂本　愛香

いや、最初から恋人じゃなかった...

坂本　愛香

幸せだった...

坂本　愛香

少しでも太陽君の隣に居られただけで、

坂本　愛香

暖かくて幸せだったよ、

坂本　愛香

さようなら

坂本　愛香

う、うっぐ....

ティティ(魔女)

あははっ、やっぱり死んだ。

ティティ(魔女)

言ったわ、世の中の男を集められる力があるって。

ティティ(魔女)

たくさんの人にストーカーされたのね。

ティティ(魔女)

でもおかしいわ。

ティティ(魔女)

遺体ならこっちにあるのに。

ティティ(魔女)

やっぱりね。

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はーちゃん*

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