警察
あっ、すいませーん。
警察
警察です。
雪恋
はーいお待ちくださーい
瑠聖
おい!
雪恋
手錠外して!
瑠聖
へ?
雪恋
早く!
瑠聖
わ、わかった。
瑠聖
僕が出た方がいい?
雪恋
当たり前でしょ?
雪恋
元々ここに住んでるんだから
瑠聖
……だよねー。
瑠聖
お待たせしました!
どーしましたか?
どーしましたか?
警察
あのですね、ってあれ?
瑠聖
???
雪恋
???
警察
あの、「お待ちくださーい」
の声が女の人の声に聞こえたんですが?
の声が女の人の声に聞こえたんですが?
瑠聖
瑠聖
あっそれは……
雪恋
はーい!
雪恋
私ですよね?
警察
はい!そうです。その声でした!
雪恋
自己紹介が遅れました。私は、雪恋です。
瑠聖
(えっ?)
警察
えっ?
警察
そーだったんですね、それは失礼しました。
雪恋
いえいえ、自己紹介しなかった私も悪いですから。
警察
あれ?でも、あなた……
警察
確か、行方不明って言われていた?
瑠聖
(やばい……😱
どーしよ?)
どーしよ?)
雪恋
えっ?私って行方不明になってたんですか?
警察
はい、お母さん凄く心配してましたよ?
雪恋
(……だいたい、喧嘩して出てきたのに心配も何もないじゃん)
雪恋
そーだったんですかー。
雪恋
母のことは気にしないでください。
警察
と言いますと?
雪恋
実は、喧嘩したんです。
雪恋
「出て行きなさい!
あんたなんか、産まなきゃよかった!」
あんたなんか、産まなきゃよかった!」
雪恋
って言われたので、家出して来ました。
雪恋
行く宛もなく、とぼとぼ歩いていたら、彼氏が迎えに来てくれて
警察
そーでしたか。それは大変でしたね。
雪恋
はい、だから気にしないでください。
雪恋
あと、もう彼氏と暮らすって決めたんで!
瑠聖
(は?僕と暮らす?)
警察
あ、はい分かりました。
お母さんに伝えておきますね
お母さんに伝えておきますね
雪恋
はい、よろしくお願いします🙏
数時間後……。
警察
警察
という訳でして、
雪恋の母
……。そーでしたか、
ご無理を言って申し訳ありません。
ご無理を言って申し訳ありません。
警察
いえいえ…あと、雪恋さんはもう彼氏さんと同棲することを決めたと言っていましたが、大丈夫ですか?
雪恋の母
…えっ?
雪恋の母
雪恋は、彼氏がいるなんて一言も言ってなかったのに
警察
お母さんだからじゃないですか?
つづく……。