嘘つき

attention

こちらは腐向け、nmmn作品になっております。

苦手な方は自衛、意味がわからない方は回れ右をお願いします💦

skur、mfskで曲パロです。

カノエラナ さんの楽曲、｢嘘つき｣です。

バッドエンドになっておりますのでご注意を。

それでもいいよ！という方はどうぞ！

何に対してもそうだもんな。

好きな食べ物、好きな映画、好きなアーティスト。

全部気まぐれ。

変なやつ。なんて笑うと、さかたが言った。

一瞬だけ、時が止まったような気がした。

｢そっか。幸せになれよ｣

って、噛み砕けないセリフが滲んでいく。

さかたが見てる世界に、もう俺はいない。

まだ俺が答えを出してなくて 別れてもないのに、…そうやって、俺の事忘れていくんでしょ。

嘘つき。

『行かないで』なんて今の俺に言えるはずがないのに

まだ、さかたを捨てられない。

ごめんね。

最初は、ずっと俺だけに優しくしてくれた。

まふのところに行こうとしても、俺が寂しいって思ってるって気づくと

って、俺が何も言ってないのにしてくれたり。

なのにあの日、さかたは言った。

それを思い出すと、酸素が足りなくなって苦しくなる。

まるで鈍器で殴りつけられたかのような痛みがする心が

ぎゅっとしずみ、気持ちが枯れていく。

さかたが見てる景色に、もう俺はいない。

まふと話してるところを見るだけで心が痛くて

どうにかなりそうなのに、

こんなにも嫌な気持ちになるのに

抜け出せないのは、なんで？

最初は真っ白だったスケッチ。

歩み寄り、頬に少しだけ触れるキスをする。

俺の色で、汚して。

さかたの全部が欲しいのに、

目の前の景色が、涙で歪んで見える。

口から出てくるのはきつい言葉ばかり。俺の悪い癖。

ついさっきまで、あんなに綺麗だったのになぁ。

小さく呟いたその言葉は、風と共に消えた。

もうその背中に、いかないでって縋り付くことなんてできない。

遠くなる大好きな大きい背中を、ただ見つめるだけ。

まだ君の脳内に、僕はいますか。

もう、居ないかな。

それでもいいよ。

“相棒”。